日比谷駅(ひびやえき)は、東京都千代田区有楽町一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局(都営地下鉄)の駅である。 東京メトロの日比谷線・千代田線と、都営地下鉄の三田線の3路線が乗り入れる。駅番号は日比谷線がH 08[注釈 1]、千代田線がC 09、三田線がI 08である。 また東京メトロ有楽町線および東日本旅客鉄道(JR東日本)山手線・京浜東北線が乗り入れる有楽町駅の至近にあり、有楽町線の乗り換え駅として案内される。ただし、当駅からJR線への正式な乗り換え案内は都営三田線のみ行っている。 日比谷線・千代田線から有楽町線有楽町駅方面へは都営三田線改札口付近の通路より連絡している。この構内通路は東京都交通局の管轄であり、案内は基本的に都営線基準となっている。また、当駅から東側は銀座駅、東銀座駅まで、北側は大手町駅、東京駅まで改札外地下通路で連絡している。 駅に隣接する「日比谷公園」に由来する。 皇居や皇居外苑にも近いため、それに準じた駅名も計画されていたものの、当時の政府や宮内庁から拒否されたために「日比谷」に落ち着いたという経緯がある。 日比谷線は相対式ホーム2面2線を有する地下駅である。改札は地下2階、ホームは地下3階にある。エスカレーターとエレベーターが地下2階と地下3階を連絡している。 千代田線は島式ホーム1面2線を有する地下駅である。改札は地下1階、ホームは地下2階にある。エスカレーターとエレベーターが地下1階と地下2階を連絡している。 なお、両線のホーム間は日比谷線の霞ケ関寄りと千代田線の二重橋前寄りが連絡通路により直結している。改札内の連絡通路は他になく、異なる路線の改札口から入場した場合はホームを経由する必要がある。千代田線の改札付近には、矢橋六郎と東京藝術大学の学生による作品「日比谷公園」のモザイクレリーフが設置されている[10]。壁画は日比谷公園の四季をイメージしたもので、「木」「草花」「野鳥」「噴水」、4枚の連作である[10]。 毎年10月の鉄道の日直前に日比谷公園で開催される「鉄道フェスティバル」の際には、千代田線霞ケ関寄りの改札口付近にブースが設置されることがある。 千代田線の当駅から大手町駅にかけては都営地下鉄三田線との並行区間(同時施工・営団が東京都から受託施工)となっており、日比谷通りの地下を千代田線は東側、三田線は西側(皇居側)を通っており、両線のトンネルが一体構造となっている[11]。
乗り入れ路線
歴史
1962年(昭和37年)10月10日:日比谷線当工区(日比谷一工区)の建設工事に着手[3]。1964年東京オリンピックの開催に間に合わせるため、超突貫工事が行われた(後述)[4]。
1964年(昭和39年)8月29日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)日比谷線の駅が開業[5]。
1971年(昭和46年)3月20日:営団地下鉄千代田線の駅が開業。
1972年(昭和47年)6月30日:都営地下鉄6号線の駅が開業。
1974年(昭和49年)10月30日:営団地下鉄有楽町線の有楽町駅が開業し、乗換業務を開始。
1978年(昭和53年)7月1日:都営地下鉄6号線を三田線に改称。
2004年(平成16年)4月1日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)民営化に伴い、日比谷線・千代田線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される[6]。
2007年(平成19年)3月18日:ICカード「PASMO」の利用が可能となる[7]。
2018年(平成30年)10月13日:千代田線ホームでホームドアと発車メロディの使用を開始[8]。
2020年(令和2年)2月7日:日比谷線ホームで発車メロディの使用を開始[9]。
駅名の由来
駅構造
東京メトロ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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