日本
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2021年(令和3年)には東京オリンピック[注釈 12]が開催され、2025年(令和7年)には大阪・関西万博も予定されるなど、国際的イベントの招致にも力を入れる。2021年、USニューズ&ワールド・レポートの2021 Best Countries ランキングで第2位となった[60]。2020年、日本は国際送金サービスを扱うremitlyで調査した最も移住したい国ランキングで、カナダに次いで2位を占めた [8]。2023年、オンライン言語学習アプリ Preply の運営会社の調査によりZ世代のアメリカ人が希望する移住先としてアメリカと比較的近い文化を持ち言語面での苦労も少ない1位のイギリス,2位のカナダの2カ国に次いで非英語圏である日本が3位となったことが分かった[61]。当調査で他国への移住を望むとしたZ世代のアメリカ人には異文化体験を理由に挙げる者が最も多く、日本がアジアで1位となった要因として世界的に顕著な日本文化への憧れが影響していると見る向きもある[62]。但し、過去データに基づく消費についての実態調査からは、2010年代から続くインバウンドの盛況については日本文化の魅力で起きているのではなく、日本以外の国への旅行と比較して「安くてコスパがいい」だけだったという見方が生じている。実際に訪日外国人観光客の消費額の推移では、円安のために日本円では右肩上がりが続いているが、米ドルおよび人民元の為替レートで見ると、ほとんど変化のない状況が続いており、外国人観光客においては日本における消費を特別に増やしているわけではない(以前と同じ額の自国通貨でより多くの日本の物・サービスが買えるようになっただけ)ことが分かっている[63]。
略史詳細は「#歴史」、「日本の貿易史」、「日本史の出来事一覧」、および「日本史時代区分表」を参照日本は古くから中国大陸、朝鮮半島との関係が深く、飛鳥時代・奈良時代には遣隋使、遣唐使といった交易を通して法制度・仏教・儒教・漢文などを輸入し、国家体制の構築に役立てている。また、正倉院にペルシア・インドを由来とする文化財が複数含まれることを例に取れるように、唐や朝鮮に限らず交易を通じてアジア・シルクロード文化も流入している。律令体制樹立後の平安時代末期より武家政権が成立し、幾度も交替する。江戸時代に至って交際国を限定する「鎖国」を行ったが、外圧を受けて開国し、明治維新の過程で王政復古の大号令で武家政権が終焉した。
版籍奉還や廃藩置県などを経て中央集権化を完了した後、自由民権運動を受けて大日本帝国憲法が制定され、国会が設置された[64]。同時に西洋の資本主義を参考にして日本初の銀行や東京株式取引所および銀行と取引を行う会社が次々と創業された。並行して工業化も進展し、ここに西洋化・近代化が果たされ、日本は近代国家・立憲君主制国家へ移行する。
日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦に勝利した日本は、開国時に欧米諸国と結んだ不平等条約を撤廃させ、領土を拡張した。国際連盟発足にあたっては、日本は国際連盟規約への人種差別撤廃明記を呼びかけたが(人種的差別撤廃提案)、実現には至らなかった[65][66]。アメリカ不在の国際連盟において常任理事国の地位を確保した日本は、大正デモクラシーを受けて政治的・文化的発展が進み、政党政治の慣例の確立や普通選挙法成立など民主主義の発展が見られた。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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