日本
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ひのもと - 雅語で読むこともある[注釈 15]

ほつまのくに

「磯輪上秀真国(しわかみの:ほつまのくに)」(日本書紀・神武紀)


みづほのくに - みずみずしい稲穂の実る国の意。

瑞穂国」


やまと - 大和国奈良県)を特に指すとともに日本全体の意味にも使われる。『古事記』では「倭」、『日本書紀』では「倭」「日本」として表記されている。魏志倭人伝などの中国史書では日本(ヤマト)は「邪馬臺」国と借音で表記されている。また『日本書紀』では「夜摩苔」とも表記されている。「日本」の国号が成立する前、日本列島には、中国の王朝から「倭国」・「倭」と称される国家ないし民族があった。『日本書紀』は、「ヤマト」の勢力が中心に倭を統一した古代の日本では、漢字の流入と共に「倭」を借字として「ヤマト」と読むようになり、時間と共に「倭」が「大倭」になり「大和」へと変化していく。その後に更に「大和」を「日本」に変更し、これを「ヤマト」と読んだとする[85]が、『旧唐書』など、これを疑う立場もある。神日本磐余?天皇(かむ やまと いわれびこ)、稚日本根子彦(わか やまと ねこひこ)など。また、隼人(はやと)などの呼称からすれば、元は山地の人を「山人」(やまと)といったことも考えられる。

「虚空見つ日本の国」(そらみつやまとのくに)


漢語
「倭」「倭国」「大倭国(大和国)」「倭奴国」「倭人国」の他、扶桑蓬?伝説に準えた「扶桑」[86]、「蓬莱」などの雅称があるが、雅称としては特に瀛州(えいしゅう)・東瀛(とうえい)と記される[87]。このほかにも「東海姫氏国」「東海女国」「女子国」「君子国」「若木国」「日域」「日東」「日下」「烏卯国」「阿母郷」(阿母山・波母郷・波母山)などがあった。「皇朝」は、もともと中原の天子の王朝をさす漢語だが、日本で天皇の王朝をさす漢文的表現として使われ、国学者はこれを「すめみかど」ないし「すめらみかど」などと訓読した。「神国」「皇国」「神州」「天朝」「天子国」などは雅語(美称)たる「皇朝」の言い替えであって、国名や国号の類でない。「本朝」も「我が国」といった意味であって国名でない。江戸時代儒学者などは、日本を指して「中華」「中原」「中朝」「中域」「中国」などと書くことがあったが、これも国名でない。「大日本」と大を付けるのは、国名の前に大・皇・有・聖などの字を付けて天子の王朝であることを示す中国の習慣から来ている[注釈 16]。ただし、「おおやまと」と読む場合、古称の一つである。「帝国」はもともと「神国、皇国、神州」と同義だったが、近代以後empireの訳語として使われている。大日本帝国憲法の後「大日本帝国」の他「日本」「日本国」「日本帝国」「大日本」「大日本国」などといった表記が用いられた。戦後の国号としては「日本国」が専ら用いられる[注釈 17]
倭漢通用
江戸初期の神道家である出口延佳と山本広足が著した『日本書紀神代講述鈔』[88]に倭漢通用の国称が掲載されている。

「倭国」

「和面国」

「和人国」

「野馬台国」、「耶摩堆」

氏国」、「女王国」

「扶桑国」

「君子国」

「日本国」 - 垂仁天皇2年、任那のツヌガアラシト(都怒我阿羅斯等)は、ある村に祀られていた白い石の変化である童女を得たが、その後に逃げた童女を追って「日本国」に入り、その童女が難波(なんば)と豊国々前郡(とよくにの みちのくちの くに)の比賣語曾社(ひめごその やしろ)の祭神となっているのを見つけたとされている(日本書紀)。

その他の言語「外名#日本の外名」および「en:Names of Japan」も参照マルティン・ベハイム1492年に想像した欧州大陸西側の詳細。アメリカ大陸の存在が認識されておらず太平洋と大西洋が一つの大海として表現されている。中央上部左にCipanguとある。中世アラブ世界のムハンマド・アル=イドリースィー1154年に作成した地図には、左上の山のような絵に????? ???という地名が記載されている。この地図は当時最先端の世界地図の1つであった。英語での公式な表記は、Japan(ジャパン)。形容詞はJapanese(ジャパニーズ)。略記は、ISO 3166-1などで使われるJPN、JPが多く用いられる。JAP(ジャップ)は英語圏を中心に侮蔑的な意味があるが、一部の国[注釈 18]IOCコードでは中立的な立場でJAPが用いられる。Nippon(ニッポン)が用いられる例も見られ、具体的には、UPUなどによるローマ字表記(1965年以降)、郵便切手日本銀行券などでNippon表記を用いている。略称は、NPNが用いられる。その他、各言語で日本を意味する固有名詞は、アン チャパイン(: an tSeapain)、ヤーパン(: Japan)、ジャポン(: Japon)、ヤパン(: Japan)、ハポン(西: Japon)、ジャッポーネ(: Giappone)、ヤポニヤ(: Japonia)、ヤポーニヤ/イポーニヤ[注釈 19]: Япо?ния)、ヤポーニヤ(: Япо?н?я)、イープン(: ???????)など、特定の時期に特定の地域の中国語で「日本国」を発音した「ジーパングォ」を写し取った(日本語読みの「ジッポン」に由来するとの説もある)、ジパング(Xipangu/Zipang/Zipangu)ないしジャパング(Japangu)を語源とすると考えられる。漢字文化圏においては、リーベン(: Rib?n;日本)[注釈 20]、イルボン(: ??;日本)、ニャッバーン(: Nh?t B?n;日本)[注釈 21]など、「日本」をそのまま自言語の発音で読んでいる。9世紀半ば以降の中世アラブ世界では、東方の彼方に存在する黄金に富む土地をワクワク: ????? ???‎)と呼んでいた。この呼称の由来として、当時の中国における呼称である「倭国」がアラブ世界に伝わって訛った結果との説がある。
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