日本以外では、2021年時点で、台湾の中華職業棒球大聯盟が現存する全5球団に台湾シリーズの優勝経験があり、ドミニカ共和国のウィンターリーグであるリーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・デ・ラ・レプブリカ・ドミニカーナが全6球団に優勝経験があるが、メジャーリーグでは、全30球団中5球団(ミルウォーキー・ブルワーズ、サンディエゴ・パドレス、シアトル・マリナーズ、コロラド・ロッキーズ、タンパベイ・レイズ)がワールドシリーズ優勝を経験しておらず、その中でもマリナーズはシリーズ自体への出場経験がない。
テレビ放送[ソースを編集]
地上波系列全国放送[ソースを編集]
2010年までは基本的にホームゲームの球団が推薦した放送局と直接交渉し、その放送局の属するネットワークにより試合開始から終了まで全国生中継された。しかし2010年の日本シリーズで地上波全国中継が実施されない試合が3試合あったことを受けて、2011年からは進出球団が放送局を推薦したうえで、テレビ中継協賛スポンサーの広告代理店にその放送局への中継交渉を行う方式を採用した[27](それでも、通常レギュラーシーズンの放送を頻繁に行う局が優先的に推薦されることに変わりはない)。これ以降は番組編成の都合から、試合開始時間が繰り上がる事例が発生している(2011年の第1戦、2016年の第5戦)。
中継には通常の野球解説者のほか、出場しないチームの現役選手や監督(引退あるいは退任が決まった者も含む)がゲスト解説として登場する。
視聴率(関東地区)は1990年代までは平均30%前後を獲得するなど高い人気を得ていたが、2000年代以降は徐々に低下し、2010年代以降カードによっては一桁を取ることも珍しくなくなっており、2019年以降は視聴率二桁を獲得した試合は年数試合のみという状態が続いている[28]。その一方、レギュラーシーズン同様、関東地区以外の出場チームの本拠地がある地域では高視聴率を獲得することが多い[29]。
セントラル・リーグの球団では、読売ジャイアンツ(日本テレビ)、中日ドラゴンズ(CBCテレビ、東海テレビ、テレビ愛知)、東京ヤクルトスワローズ(フジテレビ、テレビ朝日)、横浜DeNAベイスターズ(TBSテレビ)といったように特定の放送局に本拠地主催試合の放映権が与えられている。これらの球団が日本シリーズに出場した場合、レギュラーシーズン同様に放映権もこれらの放送局の属するネットワークの系列局が必ず推薦される。
阪神タイガースと広島東洋カープについては各局に放映権が均等に分配されているが、阪神タイガースの場合は朝日放送テレビが水曜日と日曜日の試合の放映権を優先させており、阪神タイガースが日本シリーズに出場した場合の放映権もそれを踏襲している[注 17]。従って、セ・リーグ球団の開催試合においては、テレビ朝日系列局が推薦されるのは、阪神タイガースが日本シリーズに出場した場合の原則として水曜日と日曜日の試合[注 18]、広島東洋カープが出場した場合や、東京ヤクルトスワローズが出場し、フジテレビが編成上の都合で独占しなかった場合の本拠地開催の一部試合にほぼ限定される。
パシフィック・リーグの球団で特定の放送局に本拠地主催試合の放映権が与えられているのはオリックス・バファローズ(関西テレビ)、埼玉西武ライオンズ(テレビ朝日、1988年以前はTBSテレビ)、東北楽天ゴールデンイーグルス(東日本放送)がある。一方、北海道日本ハムファイターズ、千葉ロッテマリーンズ、福岡ソフトバンクホークスは比較的均等に放映権が与えられており、福岡ソフトバンクホークスはダイエー時代の1999年にテレビ西日本が2試合獲得した以外は1つの局に複数試合放映権獲得した例はない。
デーゲームで行われていた1994年までは、テレビ東京系列以外の各系列が放映権を獲得した場合は獲得した系列以外の局でも放送されていたが、全日程がナイター開催となった1995年以降は放映権を獲得した系列の局のみの放送となっている。そのため、県によっては全試合未放送となる年もある。
1995年以降におけるクロスネット局の扱いは以下の通り。
福井放送 - 日本テレビ系列制作のみ放送(テレビ朝日系列制作の放送はなし)
テレビ大分 - 火・木曜はフジテレビ系列制作のみ、水・土・日曜は日本テレビ系列制作のみをそれぞれ放送
テレビ宮崎 - 火・水・木・土曜はフジテレビ系列制作のみ、日曜は日本テレビ系列制作のみをそれぞれ放送(テレビ朝日系列制作の放送はなし)
以下の県は、完全ナイター開催となった1995年以降は系列局が所在しない系列が中継を行う場合は放送しない(テレビ東京制作の場合を除く)。
日本テレビ系列制作 - 大分県(火・木曜の場合のみ)・宮崎県(火・水・木・土曜の場合のみ)・沖縄県
テレビ朝日系列制作 - 山梨県・富山県・福井県・鳥取県・島根県・徳島県・高知県・宮崎県
TBS系列制作 - 秋田県・福井県・徳島県
フジテレビ系列制作 - 青森県・山梨県・山口県・徳島県・大分県(水・土・日曜の場合のみ)・宮崎県(日曜の場合のみ)
現在テレビ朝日系列局やフジテレビ系列局がある地域の内、1994年は第3戦?5戦がナイターで行われたが、テレビ朝日系列の放送となったため岩手県・愛媛県・沖縄県は未放送となった他、1995年・1996年のフジテレビ系列中継試合は山形県と高知県で、1995年の第3戦はテレビ朝日系列の放送となったため岩手県でそれぞれ未放送となった[注 19]。
パシフィック・リーグの球団は、テレビ東京・テレビ東京系列局が推薦される場合があり、福岡ソフトバンクホークス、千葉ロッテマリーンズ、北海道日本ハムファイターズ、オリックス・バファローズで推薦実績がある。その場合は系列局が少ない[注 20]ため地上波で生中継を見られる地域は他系列に比べ大幅に少なくなる(セ・リーグ側はこれまで中日ドラゴンズが進出した場合のみに放送権を得ている)ため、衛星放送のNHK BS1(以前はBShiも)での放送で補完することになる(テレビ東京系列のBSテレ東での放送は現状未実施)。
過去にテレビ東京は次の試合を放送している。
1970年・ロッテ対巨人(第3・4試合。第4試合はNHK総合テレビ並列)
1974年・ロッテ対中日(第5試合)
2003年・ダイエー対阪神(第7試合。TVQ九州放送制作)
2005年・ロッテ対阪神(第2試合)
2006年・日本ハム対中日(第4試合。テレビ北海道制作協力)
2007年・日本ハム対中日(第2・5試合。第2試合はテレビ北海道制作協力 第5試合はセ・リーグ側のホームゲーム・テレビ愛知制作協力)
2010年・ロッテ対中日(第4試合 第1試合=セ・リーグ側ホームゲームもテレビ愛知が放送権を得たが、全国中継せず)
2011年・ソフトバンク対中日(第2・5試合。第2試合はTVQ九州放送制作協力、第5試合はセ・リーグ側のホームゲーム・テレビ愛知制作協力)
2015年・ソフトバンク対ヤクルト(第2試合。