公団は事業年度毎に国土交通大臣から、予算等の認可、財務諸表の承認をうけた。一方、資金の借入のほか、道路債券の発行をおこない、政府の貸付や債券引受、さらには債務保証も認められた。公団が民間企業同様に試算した平成16年度末の資産合計は33.0兆円、負債合計は28.6兆円であった。
汚職事件
1998年 大蔵OB贈収賄事件「大蔵省接待汚職事件」も参照
1998年、公団の外債発行に対し野村證券から賄賂を受け取ったとして、公団の経理担当理事(大蔵省OB)が野村證券の元副社長らと共に贈収賄の罪で逮捕された[5]。
2005年 橋梁工事官製談合事件「橋梁談合事件」も参照
2005年、元公団職員が発注先に天下りし、OBによる談合組織「かずら会」を組織しての官製談合を行なっていた橋梁談合事件が発覚[6]。2004年度公団発注の新東名高速道路の橋梁工事について、公団副総裁と理事は分割発注を職員に指示し、これにより公団に損害を負わせた背任行為が摘発された。 民営化前日までに管理していた道路は以下のとおり。 A'は、高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路。
内田道雄公団副総裁 - 2005年7月、東京地検特捜部は公団発注の橋梁工事について独占禁止法違反容疑で副総裁を逮捕[7]。2010年9月に最高裁は上告を棄却、懲役2年6か月・執行猶予4年の一審判決が確定[8]。
公団理事 - 2010年7月、最高裁は金子恒夫公団元理事の上告を棄却、懲役2年執行猶予3年の一審判決が確定[9] 。
公団元理事 - 神田創造元理事、横河ブリッジ顧問。独禁法違反罪で有罪確定[10]。
橋梁メーカー 横河ブリッジ・三菱重工業・石川島播磨重工業 を 公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで刑事告発。国土交通省は8か月以上の指名停止処分を下した[11]。
歴代総裁
岸道三 1956年4月16日 - 1962年3月14日
上村健太郎 1962年3月20日 - 1966年4月30日
富樫凱一 1966年5月1日 - 1970年6月4日
前田光嘉 1970年6月5日 - 1978年11月30日
高橋国一郎 1978年12月1日 - 1986年4月30日
宮繁護 1986年5月1日 - 1991年5月15日
鈴木道雄 1991年5月16日 - 1998年7月7日
緒方信一郎 1998年7月7日 - 2000年6月20日
藤井治芳 2000年6月20日 - 2003年10月27日
近藤剛 2003年11月20日 - 2005年9月30日
日本全国の支社・建設局・管理局一覧(民営化前日まで)
支社
北海道支社
東北支社
北陸支社(2005年(平成17年)7月1日から民営化前日までは関東第一支社新潟管理局、中部支社金沢管理局)
中部支社
関西支社
中国支社
四国支社
九州支社
建設局
東京建設局(2005年(平成17年)7月1日から民営化前日までは関東第一支社・関東第二支社)
静岡建設局(2005年(平成17年)7月1日から民営化前日までは関東第二支社)
管理局
東京管理局(2005年(平成17年)7月1日から民営化前日までは関東第二支社)
東局(岩槻IC内)(2005年(平成17年)7月1日から民営化前日までは関東第一支社)
西局(2005年(平成17年)7月1日から民営化前日までは関東第二支社八王子管理局)
管理していた道路
高速自動車国道詳細は「高速自動車国道」を参照
一般有料道路
高規格幹線道路
深川沼田道路(深川留萌自動車道)
苫東道路(日高自動車道)
百石道路(A' - 東北縦貫自動車道八戸線)
秋田外環状道路(秋田自動車道、A' - 東北横断自動車道釜石秋田線)
琴丘能代道路(秋田自動車道、A' - 日本海沿岸東北自動車道)
湯沢横手道路(A' - 東北中央自動車道)
仙塩道路(三陸自動車道、三陸縦貫自動車道)
矢本石巻道路(三陸自動車道、三陸縦貫自動車道)
仙台東部道路(A' - 常磐自動車道)
仙台北部道路(A' - 常磐自動車道)
米沢南陽道路(A' - 東北中央自動車道)
東水戸道路(A' - 北関東自動車道)
圏央道(首都圏中央連絡自動車道)
京葉道路(A' - 東関東自動車道館山線)
千葉東金道路(首都圏中央連絡自動車道)
富津館山道路(A' - 東関東自動車道館山線)
安房峠道路(中部縦貫自動車道)
東海環状自動車道
伊勢湾岸道路(伊勢湾岸自動車道、A' - 第二東海自動車道、近畿自動車道名古屋神戸線)
京都第二外環状道路(京滋バイパス、京都縦貫自動車道)
京都丹波道路(京都縦貫自動車道)
京奈道路(京奈和自動車道)
湯浅御坊道路(A' - 近畿自動車道紀勢線)
米子道路(山陰道、A' - 山陰自動車道)