日本統治時代の朝鮮(にほんとうちじだいのちょうせん)は、1910年(明治43年)8月29日の日本による韓国併合から、1945年(昭和20年)9月2日の日本による対連合国降伏まで、35年以上にわたって日本の統治下にあった朝鮮を指す。 日本ではこの時期を「日本統治時代」あるいは「日本植民地時代」と呼んでいる。 大韓民国においては、様々な呼称があった。 朝鮮民主主義人民共和国では「??????(韓国語漢字
呼称
日本
韓国
民間使用:日帝時代、日帝統治時代、日本統治時代、日政時代など。
教科書:韓国政府は2003年以降から「日帝強占期(?????、イルチェガンジョムギ)」と教科書[要出典]では統一された。
国会:韓国の国会は2007年9月20日に公式用語として「?????(対日抗爭期)」を採択した[1]。
辞典:標準国語大辞典(???????
北朝鮮
概要(朝鮮語版
櫛目文土器時代 8000 BC-1500 BC
無文土器時代 1500 BC-300 BC
伝説檀君朝鮮
古朝鮮箕子朝鮮
燕
辰国衛氏朝鮮
原三国辰韓弁韓漢四郡
馬韓帯方郡楽浪郡?
貊沃
沮
三国伽耶
42-
562百済
高句麗
新羅
南北国唐熊津都督府・安東都護府
統一新羅
鶏林州都督府
676-892安東都護府
668-756渤海
698-926
後三国新羅
-935後
百済
892
-936後高句麗
901-918遼女真
統一
王朝高麗 918-金
元遼陽行省
(東寧・双城・耽羅)
元朝
高麗 1356-1392
李氏朝鮮 1392-1897
大韓帝国 1897-1910
近代日本統治時代の朝鮮 1910-1945
現代朝鮮人民共和国 1945
連合軍軍政期 1945-1948
アメリカ占領区ソビエト占領区
北朝鮮人民委員会
大韓民国
1948-朝鮮民主主義
人民共和国
1948-
朝鮮の君主一覧
大韓民国指定国宝
中国朝鮮関係史
Portal:朝鮮
日韓併合条約調印に際する1910年8月22日付の純宗から李完用への全権委任状朝鮮総督府
1910年、大日本帝国は大韓帝国との間に結ばれた「韓国併合ニ関スル条約」(日韓併合条約)の締結によって大韓帝国を併合し(韓国併合)朝鮮総督府の統治下に置いた[注釈 1]。日本の同盟国のイギリスやアメリカ、フランスやドイツ、清などの世界の主要国はこれを認めた。
日本による統治期間は、1919年の三・一独立運動までの武断統治期、それ以降日中戦争に至るまでの文化統治期、および日中戦争、太平洋戦争から終戦に至るまでの戦時体制期に大きく分けられる[7]。
併合当初の10年間は所得税の免税措置を行い、さらに日本統治以前は進んでいなかったインフラストラクチャーの整備や、近代教育制度(朝鮮語は必須科目)や近代工業の導入など統治下に置いた朝鮮半島の開発に力を入れ、開発工事や運営の主な労働力を朝鮮人に求めることで雇用を創出した。これにより朝鮮人の海外への流失を抑制し日本本土への流入も抑え本土の失業率上昇や治安悪化をも防止しようとした[8][9]。
また、憲兵警察制度(併合年で7,712名。その内、朝鮮人は4,440名[10])を創設し、内地と同様の言論・結社の自由の厳しい制限などに代表される武断統治を行い、朝鮮王朝末期から続いていた混乱を収束させ、抗日運動を抑えこんだ。1919年には三・一独立運動が起こったが、日本の憲兵警察により鎮圧された[注釈 2]。1920年の尼港事件では朝鮮人パルチザン400?1,000人程が加わった赤軍は、ニコラエフスクの住民を虐殺し、僅かな日本軍守備隊を襲撃し全滅させ日本人居留民を皆殺しにしている。