参照[1][2] 本作品は、円谷英二が実質的に特技監督として参加した最後の映画作品となった[出典 5]。当初は70mmフィルムでの制作が予定されていた[11]。絵コンテは、円谷自身が描いたものではなく、美術の井上泰幸が用意していたものを用いたという[15]。 艦船のミニチュアは美術スタッフ60人を動員して107隻が用意された[出典 6]。敵前大回頭をプールで撮影するため、従来の艦船ミニチュアよりも小型の3メートル大のものが多く作られた[9][4]。また、戦艦三笠のミニチュアは13メートルにおよぶ巨大なものが造られた[出典 7]。 海戦シーンでは、日露戦争当時では太平洋戦争当時よりも砲弾の威力が弱いことを考慮し、フロンガスによって水柱を表現している[出典 8][注釈 5]。また、煙突から排出する煙には黒煙が多く出るよう火薬を配合しており、古い燃焼機関の雰囲気を再現している[4]。俯瞰用のミニチュアでは、線香の煙を用いている[4]。 2015年に、本作品で使用された6メートル大の三笠のミニチュアが発見され、熊本市現代美術館で開催された「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」で展示された[17]。その後、2016年から2020年にかけて文化庁メディア芸術アーカイブ推進支援事業としてこのミニチュアの修復が行われ[18]、2020年より須賀川特撮アーカイブセンターに展示されている[19]。
製作:田中友幸
監督:丸山誠治
特技監督:円谷英二
脚本:八住利雄
撮影:村井博
美術:北猛夫
録音:吉岡昇
照明:高島利雄
音楽:佐藤勝
整音:下永尚
監督助手:石田勝心
編集:黒岩義民
音響効果:金山実
現像:東京現像所
製作担当者:古賀祥一
スチール[2]:山崎淳
特殊技術
撮影:富岡素敬、真野田陽一
光学撮影:徳政義行
美術:井上泰幸
照明:原文良
操演:中代文雄
合成:向山宏
監督助手:中野昭慶
スチール:田中一清
模型電飾:高木明法[要出典]
協力:三笠保存会
特撮