日本ロマンス旅行
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白虎隊

黒船来航

源頼家

本能寺焼討之図

仁徳天皇陵

常盤御前

蝶々夫人

ストーリー

映画の始まりは、新東京映画俳優養成所。同養成所の大楽所長(由利徹)と北田副所長(南利明)が俳優志望の生徒たちを相手に、日本の代表的な物語のうち、10を選出して映画にし、全世界に発表すると言う。
定山渓

大楽所長と北田副所長がやってきたのは定山渓である。19世紀、アイヌの住む北海道にやってきた僧・美泉定山(宇津井健)をセトナ(大空真弓)は慕っている。ドカニ(御木本伸介)はセトナに恋する余り、定山を殺そうとするが、誤ってセトナの父を殺してしまう。定山とセトナは、この地に温泉を開発した。 ⇒ 定山渓温泉
札幌

「玄武丸」船上で、北海道長官黒田清隆(細川俊夫)とクラーク博士(ユセフ・オスマン)が話し合っている。黒田は、クラーク博士に札幌農学校の校長になってほしいと頼む。農学校に赴任したクラーク博士は、乱れきった学校を正した。クラーク博士が札幌を去る日、「少年よ大志を抱け」ということばを残した。
会津若松

会津戦争末期、会津若松の若松城は、すでに落城寸前である。飯盛山では、白虎隊の若者たちが自刃をしようとしている。婦女隊の中野優子(北沢典子)は、傷を負った兵隊の看護に夢中である。そのころ優子の許婚の篠田儀三郎(伊達正三郎)が、「優子殿、さらば!」と叫んで自刃して果てた。大楽所長と北田副所長は「これが昔のハイティーンのロマンスなのね」と感涙した。
下田

黒船来航である。伊豆国下田では、タウンゼント・ハリス(ユセフ・トルコ)がお吉(小畑絹子)を屋敷に呼ぶ。許婚の鶴松(中村竜三郎)は憤り悲しむ。 ⇒ 黒船 (山田耕筰)
修善寺

時代はぐっとさかのぼって13世紀である。夜叉王(林寛)は、彫った面があまりにも禍々しく、打ち毀そうとする。第2代将軍・源頼家(片岡彦三郎)は、その面を褒め、夜叉王の娘・桂(三ツ矢歌子)を側室に迎えた。やがて、頼家は修善寺に追放され、滅ぼされるのだった。
京都

大宝寺。織田信長(明智十三郎)が明智光秀(天知茂)を苛め抜く。信長の暴虐に耐えに耐えた光秀はついに下剋上を起こし、本能寺にいる信長を討ち取った。北田副所長は大楽所長に「部下をいじめてはいけませんよ」と言うと、大楽所長は「いじめられているから安心だ」とやり返す。 ⇒ 敵は本能寺にあり本能寺の変
大阪

時代はさらにさかのぼって、3世紀の難波高津宮。仁徳天皇(嵐寛寿郎)は、都の高台に登り、民家の群れを見下ろして、かまどから煙が上がっているのを確認し、税金と貢物を3年間免除したことで、みな生き生きと生活できていることをよろこんだ。
宮島

12世紀。すでに平清盛(舟橋元)に殺された源義朝(天城竜太郎)の未亡人・常盤御前(池内淳子)は、牛若乙若とともに捕らえられた。常盤御前は清盛に、自らと引き換えに、子どもたちを助けるよう懇願した。
長崎

20世紀初頭の長崎。恋人のアメリカ海軍士官ピンカートン(ロイ・ジェームス)が長崎に帰ってくる。蝶々夫人(高倉みゆき)は子ども(中島マリ)を抱いてよろこぶが、ピンカートンはなんと妻(ユセフ・ヘデイシャ)同伴であった。蝶々夫人は嘆き悲しみ自殺した。
高知

19世紀の土佐の高知の播磨屋橋である。定珍和尚(由利徹)は、還暦だというのにわずか18歳の町娘のおうま(万里昌代)と駆落ちした。かんざしを買うのだが、岡っ引(菊地双三郎)に捕縛された。

こうして、大楽・北田の「弥次さん喜多さん」道中も終わる。
出典^ a b c d e日本ロマンス旅行キネマ旬報、2009年10月22日閲覧。
^ 『聞書アラカン一代 - 鞍馬天狗のおじさんは』(竹中労、白川書院)

外部リンク

日本ロマンス旅行 - 日本映画データベース

日本ロマンス旅行 - allcinema

日本ロマンス旅行 - KINENOTE

日本ロマンス旅行 - IMDb(英語)


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