2024年6月1日現在、正会員18社[3]。 日本レコード協会は、1989年に音楽作品のゴールド等の認定制度を開始した。それ以来、累計で一定の出荷枚数(正味売上枚数と称される)を超えたCDアルバムやシングルに対して、それぞれの基準に応じたゴールド、プラチナ、ミリオン等の称号が与えられている。対象とされるのは原則として、同協会に加盟するレコード会社から1989年1月21日以降に発売された商品に限られているが、それ以前に初版が発表されたものに関しても、制度導入以降の出荷分にもとづいてゴールド等が授与されている[4]。認定された商品は、2か月後に協会が月刊で発行する機関誌『THE RECORD』上に掲載される。近年ではそれに加えて、前の月の認定分を公式サイト上で毎月10日に告知しており、2003年下半期以降のほとんどの認定作品一覧が確認できる[4]。 また、2014年現在、同協会は公式サイト上において1994年以降の機関誌のアーカイブをPDF化して公開しており、そこから1993年11月から2002年12月までの認定分を確認することができる[5]。 2003年の下半期からは音楽ビデオ(VHS/DVD)認定が追加され、2006年8月には有料音楽配信認定(現・「ダウンロード認定」)が創設された[6]。音楽配信はそれぞれのフォーマットごとに分かれていたが、2014年1月度からは「着うたフル」と「PC配信」が統合され、「シングルトラック」として認定されるようになった[7]。2020年4月度からは「定額制音楽配信」を対象にした、「ストリーミング認定」を追加した[8][9]。 なお、日本レコード協会の示す「正味売上枚数」とは、オリコンやサウンドスキャンなどの調査会社によって集計される「推定売上枚数」とは全く別物である。オリコンランキングと、協会認定との差異は下記の通り。 象限オリコンランキング日本レコード協会注釈 また、協会認定のほうが小となるケースもある[注釈 6]。 「邦楽と洋楽でそれぞれ基準が異なり、わかりにくい」という理由から、2003年7月に認定基準の簡略化が施行された[6]。2020年時点の認定基準は次のとおりである。 2003年6月度認定分までの基準は以下のとおりであった[6]。 ジャンルゴールドプラチナミリオン 同年の下半期にすべてのフォーマットで基準が統一化されるまでは、プラチナ・ディスクに関しては、規定枚数の倍数ごとにそれぞれダブル[注釈 7]、トリプル[注釈 8]、クワドラプル[注釈 9]、クインティプル・プラチナなどの認定が授与されることもあった[12]。なお、米英をはじめとする諸外国における類似の制度とは異なり、それ以上のマルチ・プラチナは存在せず、200万枚以上の出荷を記録した作品については、現在と同じように100万枚ごとに2ミリオン、3ミリオンなどが与えられていた。 日本レコード協会でミリオン認定された作品は下記の通り(2000年代以降、カッコ内は認定年月)[13]。
日本コロムビア
ビクターエンタテインメント
キングレコード
テイチクエンタテインメント
ユニバーサルミュージック
日本クラウン
徳間ジャパンコミュニケーションズ
ソニー・ミュージックレーベルズ
ポニーキャニオン
ワーナーミュージック・ジャパン
バップ
ビーイング
エイベックス・エンタテインメント
フォーライフミュージックエンタテイメント
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
ドリーミュージック[注釈 1]
よしもとミュージック
バンダイナムコミュージックライブ
ゴールド / ミリオン等認定
歴史と概要
カウントの対象対象店舗での売上のみ工場出荷枚数の全てを含む⇒協会認定のほうが大となる要因[注釈 2]
イベント特例販促イベントでの売上算入は3枚が上限イベントを理由とした上限は設けず⇒協会認定のほうが大となる要因[注釈 3][10]
モニター対象店舗以外の枚数含まない含む⇒協会認定のほうが大となる要因
チャート200位圏外分の枚数含まない含む⇒協会認定のほうが大となる要因[注釈 4]
協会非加盟(インディーズ)含む含まない⇒インディーズは協会認定の対象外。[注釈 5][11]
認定基準の変遷
ゴールドディスク認定、ダウンロード認定
ゴールド:10万(枚)以上
プラチナ:25万以上
ダブル・プラチナ:50万以上
トリプル・プラチナ:75万以上
ミリオン:100万以上(以下、100万枚ごとに2ミリオン、3ミリオン…を認定)
邦楽20万枚40万枚100万枚
洋楽アルバム10万枚20万枚100万枚
洋楽シングル5万枚10万枚100万枚
ミリオン認定作品
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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