日本コロムビア
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フェイスは2014年(平成26年)3月に株式公開買付けの結果、出資比率を50%超とし、コロムビアを子会社とした[8]

2017年(平成29年)8月、フェイスは株式交換によりコロムビアを機能(完全)子会社化し[9]、2021年2月1日に本社をフェイスの東京オフィス内に移転した[10]
コロムビアへの原点回帰

2010年(平成22年)5月、創業1世紀(100周年)を迎える同年10月1日に、社名を日本コロムビア株式会社(三代目法人)(にっぽんコロムビア、旧社と同じ。英: NIPPON COLUMBIA CO., LTD.)に再変更を発表した。旧社名に回帰するのは、2002年10月1日付でコロムビアミュージックエンタテインメントに社名変更して以来8年ぶりである。そして、同年10月1日に予定通り社名変更が実行された。社名変更後は、社章は旧社章を復活させるものの、シンボルカラーは2002年(平成14年)9月までの黒色ではなく、CME時代の紺色を継承する[注釈 6]

理由としては、同年に筆頭株主(支配株主)が約10年振りに外資ファンドから国内企業に異動したことや、現在グループ内での主な事業が音楽・映像ソフト主体から映像・ゲーム関連へと拡大したことにより、社名にミュージック(音楽)を付けるのは現状にそぐわないとの判断が現経営陣によってされた結果による。
社名・ロゴコロムビアミュージックエンタテインメント時代のロゴ

正式な社名表記は「コロンビア」ではなく「コロムビア」であり、英語による表記も「Colombia」ではなく「Columbia」である。

音符(16分音符の2連符)のロゴマークは「ツインノーツ」と呼ばれ、米コロムビア・レコード1938年まで使用していたロゴマークを継続使用している。2002年のコロムビアミュージックエンタテインメントへの社名変更時にロゴマークも一新したが、ツインノーツの意匠は変わっていない。
「コロムビア」の商標について

日本コロムビアは創業当初から1960年代まで、英EMIのコロムビア・レーベルのソフトと米コロムビア・レコードの日本での発売権を持っていたが、前者は1962年(昭和37年)に当時の東芝音楽工業(現:ユニバーサル ミュージック合同会社)に移籍し、後者は1968年(昭和43年)にソニーと旧米コロムビア・レコードの母体であるCBSCBSレコード)との合弁で設立されたCBS・ソニーレコード(後のソニー・ミュージックエンタテインメント)設立により移管され、現在はソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)の機能子会社ソニー・ミュージックレーベルズ(SML)が発売元となっている。

日本コロムビアはこれ以降、日本でのツインノーツマークと、レコードなど音楽ソフトにおける「コロムビア」(COLUMBIA)の商標(登録番号・第318664号ほか)のみを残す形となった。それでも、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)発売によるコロムビア・レコードレーベル商品の輸入盤については、輸入発売元が先述同様、ソニー・ミュージックレーベルズ(2014年3月31日以前はソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(SMJI))ではあるが、日本コロムビア(またはコロムビアミュージックエンタテインメント)の社名ロゴと商標承認の文字が記載されたシールが貼付され、同社はライセンス料を得る形となっている。

なお、米国コロムビア・レコードのレーベルのマークは、上述のような商標権利上の関係から、かつての日本コロムビアの社章でもあったツインノーツ(旧社は黒色、新社は紺色)ではなく、旧母体であるCBSの「目玉マーク」をアレンジしたもの(通称:ウォーキング・アイ)が用いられ、2000年代からは日本コロムビアと同一の商標ロゴであった「COLUMBIA」の字体(プロポーション)を縦長に改変して区別している。SMEJではマークと同様商標権利上の関係から、表記を『コロンビア・レコード』としている。また、SMEJで発売する1950年代などのアナログレコードの復刻盤では、レーベル面の「COLUMBIA」を「SONY MUSIC」に改変する措置が取られている。

また、SME傘下のコロムビア・レコードのクラシックレーベルとして1990年代に設立された「ソニー・クラシカル」は、コロムビア・レコードの“ツインノーツ”の代わりに、新たにデザインされた『赤地に2連符の白抜きを模ったロゴ』とSONYロゴタイプを併記したマークを使用している。
プレス設備

創業から2000年代中盤まで、自社でレコード・CDDVD等の各種ディスクメディアの大規模なプレス工場「川崎工場」(神奈川県川崎市川崎区港町)を保有する数少ないレコード会社であった(他にはSMEJ、ビクターエンタテインメント東芝EMI(後のトエミ・メディアメモリーテック)、テイチク(プレス事業は撤退)など)。2005年(平成17年)にプレス工場をコロムビアデジタルメディア(CDM) と子会社を設立したうえで、土地は株式会社原弘産(下関市)、建物は企業買収ファンドのパインリッジ株式会社へ売却された。

その後も生産活動を行っていたが、2007年(平成19年)7月ごろに川崎港町から静岡県焼津市東名高速道路沿いにあるソニーDADCジャパン静岡工場大井川(DADJ-O)(現・ソニー・ミュージックソリューションズ 大井川プロダクションセンター)敷地内に拠点を移転。会社名をCDMパートナーズへと変更したものの、2009年(平成21年)に従業員による破産申し立てにより倒産している。

川崎工場跡地には、京浜急行電鉄大和ハウス工業の開発による大規模分譲マンション「リヴァリエ」(建設時の仮称:川崎港町プロジェクト)が建てられた。


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