駅員が配置されている鉄道駅のこと。運営形態により、更に下記の3つに分類することが出来る。
直営駅[ソースを編集]
鉄道会社の正規社員が駅業務を行う駅のこと。駅の要員規模にもよるが、駅長・副駅長・助役(JR西日本は“係長”も存在)・一般社員全てが配置されている駅、駅長+一般駅員、一般駅員のみ配置の駅も存在する。また委託駅や無人駅などを管理している駅も多く存在する。
業務委託駅[ソースを編集]
鉄道会社の関連会社(ステーションサービスなど)等に、運転取扱を除く全ての業務を委託している駅。利用者にとって直営駅と大差はない。近年は駅ナカ商業施設や車両・駅舎清掃などの駅周辺付帯事業を運営する子会社に駅業務を委託する場合もある。
業務委託駅の駅員は、鉄道会社の制服を着用している場合と、委託先の制服を着用している場合がある。
北海道旅客鉄道(JR北海道)では、子会社の北海道ジェイ・アール・サービスネットに業務委託している。男性社員の制服はJR北海道のものだが、女性社員の制服は直営駅と異なる。
東日本旅客鉄道(JR東日本)では、子会社のJR東日本ステーションサービス(JESS)・JR中央線コミュニティデザイン・千葉ステーションビル・JR東日本東北総合サービス(LiViT)・JR東日本新潟シティクリエイト(JENIC)・ステーションビルMIDORIに業務委託している。それぞれ各社独自の制服を着用している。企業内ではエリアごとに制帽の有無もある。
東海旅客鉄道(JR東海)では、子会社の東海交通事業に業務委託している駅があり[注釈 1]、JR東海が貸与する制服を着用している(名札の取付方が違うので、見分けはつく)。また新幹線鉄道事業本部エリアでは同じく子会社の新幹線メンテナンス東海、関西支社エリアでは関西新幹線サービックにそれぞれ業務委託している。
西日本旅客鉄道(JR西日本)では、JR西日本交通サービス・JR西日本中国交通サービス・JR西日本金沢メンテックに業務委託している駅があり、これらはそれぞれ各社独自の制服を着用している。
九州旅客鉄道(JR九州)では、かつてJR九州サービスサポートに業務委託していたが、2023年10月1日より駅業務効率化のため、全業務委託駅がJR九州の直営駅となった。
JRと他社私鉄や地下鉄との共同使用駅の一部では、他社側に駅業務を委託している駅がある。このような駅の場合、JRの乗車券類の発売に制限が生じる場合がある。
なお、JR以外にも駅業務を関連会社に委託している鉄道会社が増えてきている。
簡易委託駅[ソースを編集]
一般的に委託駅と言うとこの形式を示すことが多い。業務委託駅と区別するため、「簡託(駅)」「簡委」と通称されることもある。乗車券類の発売(出札業務)が、鉄道会社から市町村・農協・駅前商店・個人などに委託された駅をいう。