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日本の郵便番号(にほんのゆうびんばんごう)では、日本における郵便番号の制定の歴史および番号体系について述べる。 日本では自動読み取り区分機の採用などによる郵便事業のオートメーション化を推進するため、1968年(昭和43年)7月1日に3桁 (NNN) または5桁 (NNN-NN)[1]の郵便番号が導入された[2]。この番号は集配事務を行う郵便局に対して割り当てられるものであり、当時の輸送手段の中心であった鉄道路線網を用いた鉄道郵便輸送の路線・経路の駅順を元に大規模局では3桁、それ以外の局では5桁であった。 ちなみに郵便番号簿は、一時「ぽすたるガイド」という名称になっていたことがあった。 このうち、配達物数が多い神奈川・千葉・茨城・埼玉・長野・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫・岡山・広島・山口・福岡・新潟・福島の各府県には複数の地域番号をあて、3桁局の数を増加させた。 など 地形上の理由・運送上の理由により、上2桁が他の都府県の番号を付している場合がある。
概要
郵便番号の付定方法
地域番号として上2桁を使用し、原則として1都道府県に1地域をあてた。配達物が最も多い東京都に1から始まる「10」?「19」を割り当てた[注 1][4][5]。以降、関東[注 2]、甲信[注 3]、東海[注 4]、近畿[注 5]、中国[注 6]、四国[注 7]、九州[注 8]とおおむね東京門司線に沿う形で西へ順に割り当てていき、鹿児島県の地域番号を「89」とした[4]。北陸[注 9]・東北[注 10]については、福井県の地域番号を「91」とし、おおむね大阪青森線に沿う形で今度は北へ順に割り当てていき青森県の地域番号を「03」とし、最後に北海道の地域番号を「04」?「09」[4]とした。
なお、導入時点では上2桁が「20」[注 11]、「26」[注 12]、「90」[注 13]、「00」[注 14]は使われていなかった。
各地域の中心的な局を「0」とし、「1」 ? 「8」を以下の基準で郵便線路の下り順に付定した。一部の地域では中心的な大規模局を「0」だけでなく「0」と「1」の両方使うケースもある。
普通通常の配達物数が日当たり6,000通以上
配達および継越となる郵便物が同じく6,000通以上
配達物数が4,000通以上
配達および継越となる郵便物が同じく4,000通以上
その他の集配普通局
上記以外の局は5桁局とし、鉄道郵便局と受渡しない局は上3桁を親局の番号にした。
5桁局のうち地域の中心的な局が親局となる局に関しては「0」ではなく「1」としたケースも多い[注 15]。
例えば現在の兵庫県神戸市中央区を受け持つ神戸中央郵便局は旧生田区を「650」、旧葺合区を「651」にした。神戸中央郵便局を親局とする5桁局は上3桁を「651」とし、「651-0X」を神戸港郵便局(無集配局[注 16])に、「651-1X」を神戸電鉄沿線にある北区[注 17]一帯と西宮市山口町に割り当てた。
地域番号を複数使用する地域では親局が「0」となる大規模局がない上3桁を使用する5桁局がいくつかある。
名古屋西郵便局 (450・451) を親局とする「470-XX」(愛知県中部・知多半島の一部)・「480-XX」(同尾張北部の一部)・「490-XX」(同尾張西部・海部地域の一部)
京都中央郵便局 (600・601) を親局とする「610-XX」(京都市西京区西部・京都府南部の一部)
5桁局のうち鉄道郵便局と受渡する局について、乗務員を親局とする番号とした。乗務員は「9」を番号とし、北日本の一部地域については「8」も番号とした。詳しくは鉄道郵便局を参照。
ちなみに2023年(令和5年)現在、上3桁が示す地域で最も人口が多いのは、座間市・相模原市・綾瀬市・藤沢市北部一部で構成される「252」で、約96万人[注 18]。2位が「270」で、千葉県北西部の松戸市・流山市・柏市の一部など複数の市で構成され、約77万人[注 19]である。
集配特定局でも3桁局として番号を付定された局が存在した(大阪府茨木市の大岩郵便局「568」[注 20]など)。
他都府県の郵便番号を付している地域
関東地方
「31」(茨城県)
栃木県芳賀郡茂木町のうち桧山の一部(道木橋)(311-44、塩子郵便局[注 21])
「34」(埼玉県)
栃木県栃木市のうち藤岡町下宮(349-12、北川辺郵便局[注 22])
「37」(群馬県)
埼玉県秩父市のうち吉田太田部(370-15、万場郵便局[注 23])
甲信・東海地方
「38」(長野県)
群馬県吾妻郡嬬恋村のうち鎌原の一部(高峰高原)(384、小諸郵便局)
群馬県安中市のうち松井田町峠(389-01、軽井沢郵便局)
新潟県妙高市のうち樽本の一部(1101番地)(389-22、飯山郵便局)