日本の警察官
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なお地方公務員として採用された者でも警視正以上の階級に昇任した時点で自動的に国家公務員となる[12][13][14]

警察官の階級・階級的職位階級序列階級
(職位)主な官職
-(警察庁長官)警察庁長官
1警視総監警視総監
2警視監警察庁次長官房長局長審議官部長・主要課長、警察大学校長・副校長、管区警察局長、皇宮警察本部長、警察大学校長、警視庁副総監・主要部長、警察本部長(一部)
3警視長警察庁内部部局課長参事官管理官管区警察局部長・学校長、警察大学校部長、警視庁部長・主要参事官、方面本部長(一部)、警察本部長、警察本部主要部長
4警視正警察庁内部部局室長・理事官、管区警察局部長・主要課長・管区警察学校部長、警察大学校主任教授、警視庁参事官・主要所属長、方面本部長、警察本部部長・主要参事官・主要課長・首席監察官市警察部長、大規模警察署長
5警視警察庁内部部局課長補佐・課付、管区警察局課長・調査官・管区警察学校教授、警察本部参事官・所属長・管理官・係長、警察署長・副署長・主要警察署管理官・課長
6警部警察庁内部部局係長、管区警察局課長補佐・係長、主要警察本部係長、警察本部課長補佐、警察署・副署長・次長・課長・課長代理、執行隊中隊
7警部補警察庁内部部局係長心得、警察本部係長・主任、警察署課長代理・係長・係長代理、班長、執行隊小隊
8巡査部長警察署主任、班長、執行隊分隊
-(巡査長)指導係員
9巡査係員

階級序列-12345678-9
胸章
警察庁長官警視総監警視監警視長警視正警視警部警部補巡査部長巡査長巡査
肩章Second LieutenantOfficer Cadet

階級の変遷
明治初期

1874年明治7年)、司法省にあった警保寮を内務省に移管。帝都の治安を担う東京警視庁設置により、本格的な行政警察に基づく警察制度が確立した。当初、長は警視長とされたが、同年中に次位の大警視を長の名称に引き上げるなどの改正がされた。その後、内務省警視局への組織改編をはさんで数度の改正が行われた。

一方、東京府以外の各府県では、1875年(明治8年)に警部と巡査が置かれた。府県の警察担当部署は第四課で、1880年(明治13年)に警察本署と改められた。

再び警視庁が置かれる直前(1880年)における、東京府(内務省警視局)と東京以外の府県の警察官・巡査の職を示す。

警察官・巡査の階級(1880年)
官等警視局府県
勅任3等大警視-
奏任4等中警視-
5等権中警視-
6等少警視-
7等権少警視-
8等一等警視補一等警部
9等二等警視補二等警部
判任10等大警部三等警部
11等権大警部四等警部
12等中警部五等警部
13等権中警部六等警部
14等少警部七等警部
15等権少警部八等警部
16等警部補九等警部
17等警部試補十等警部
(等外)等外1等一等巡査
等外2等二等巡査
等外3等三等巡査
等外4等四等巡査

明治中後期

1881年(明治14年)、警視庁が再置され、内務省本省から独立した。警視庁の長は警視総監となり、この官名は現在に引き継がれている。警視庁の初期には警視副総監、巡査総長など現在とは異なる名称の職も置かれたが、数度の改正を経て1891年(明治24年)には警視総監 - 警視 - 警部 - 巡査の形となった。

東京府以外の府県では、1881年に警部長 - 警部 - 警部補 - 巡査の形となった。警察部門の名称は、警察本署から警察本部、警察部と改められたが、警部長が引き続いてその長となった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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