日本の競馬の競走体系
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^ a b 夏季の3歳オープンはユニコーンステークスラジオNIKKEI賞レパードステークスの3レース。秋季は秋華賞菊花賞とそのトライアル競走のみ。
^ a b 2011年まではオープンに限り5月(3回東京・2回中京)に「4歳以上」から「3歳以上」に切り替わっていた。

3歳10月(福島開催)の未勝利戦は一時期廃止されていたが、2005年および2006年は「出走回数が5回以下」もしくは「前走が中央競馬の平地競走で3着以内」の条件を満たした競走馬が1回だけ出走できる競走が行われた。2007年より10月の福島開催での未勝利戦は廃止され、9月の中山・阪神開催までとなり、2008年からは中央競馬の平地競走での着順条件が3着から5着へと緩和された。この未勝利戦を特に「スーパー未勝利戦」ということもある。2019年より秋季競馬における出走状況を改善するため、3歳秋季の未勝利戦は廃止し、夏のローカルシリーズ(新潟・小倉・9月開催分を除く北海道開催)で終了する事となった。それ以前の未勝利戦の実施状況は、2000年までは11月中旬の福島開催終了まで行われており、2001年・2002年・2005年・2006年については秋の福島開催のうち、10月いっぱいまで行われていた。主場については2019年にスーパー未勝利戦が廃止されるまで9月の中山・阪神開催まで行われていた。

1勝クラス(500万円以下)と2勝クラス(1,000万円以下)の競走には一般競走と特別競走の2つが施行されている。特別競走は一般競走と比べて1着賞金が約40%高くなっている。3勝クラス(1,600万円以下)、オープンの競走については原則は特別競走のみが施行されるが番組編成後に除外馬が多数出るような状況など出走頭数が予定よりも多くなりそうな場合は番組を変更することがあり、この際は3勝クラス(1,600万円以下)、オープンの一般競走を新たに編成し下級条件の一般競走が削られることがある。

2勝クラス(1,000万円以下)の競走に出走できる競走馬が3勝クラス(1,600万円以下)の競走に出走するなど、現在出走できる最も下の競走区分よりも上の競走に出走する「格上挑戦」も可能である。但し出走を希望する馬が最大出走頭数(フルゲート)を超えた場合は「格上挑戦」の馬は除外される。このような「格上挑戦」は3歳クラシックのトライアル競走や下級条件では競走数が少ない長距離の競走、ハンデキャップ競走[注 2]やローカル重賞や牝馬限定重賞で行われることが多い。

現在出走できる最も下の競走区分よりも下の競走への「格下挑戦」は認められていないが、1988年までは同一開催であれば、一般競走で勝利してクラスが上がっても規定負担重量に2キロ増量で上がる前のクラスの特別競走への出走が可能であった(いわゆる「勝ち得戦」と言われた)[3]

3歳11月以降の未出走・未勝利馬は中央10場のうち東京・中山・京都・阪神の4場で施行される競走には出走できない。これは代替開催によって東京・中山・京都・阪神4場の開催が他の競馬場に振り替えられた場合も適用される。逆に中京・小倉・新潟・福島・札幌・函館の6場から東京・中山・京都・阪神の4場に振り替えられた場合は適用されない。ただし、この制度は2023年度をもって廃止され、2024年度からはより円滑な出走を促すため、3歳未勝利戦終了後も、主要4競馬場への出走制限を解除させる[4]

重賞競走ならびに3歳以降の3勝クラス(1,600万円以下)とオープンの競走区分の競走に収得賞金が0円の競走馬は出走ができない。ただし、春季開催の3歳G1競走(NHKマイルカップを含む)のトライアル競走は出走可能である。また2013年以降は夏季施行の2歳重賞競走(函館2歳ステークス新潟2歳ステークス札幌2歳ステークス小倉2歳ステークス)においても収得賞金が0円の競走馬が出走可能になっている[5]。近年の例では、2018年3月4日に行われた弥生賞(G2)においては、当競走が初出走(デビュー戦のため、新馬戦も下級条件戦も未経験)のヘヴィータンク(父:クロフネ)が登場した。
降級

2019年春季までは4歳馬が夏季開催を迎えると、収得賞金額が半額となるため、それまで上位の競走区分にしか出走できなかった4歳馬が、1つないし2つ下の競走区分に出走できた。これを降級と呼び、その対象馬を降級馬と呼ぶ。通常、降級馬は能力が高いので、夏季開催においては降級馬の好走事例が多数見受けられた。その後、2019年の夏季開催より4歳馬における収得賞金の半額が廃止された。これにより降級制度が廃止され、各クラスに応じた実力の拮抗した興趣溢れる競走や高条件競走の増加により、レベルの高い競走をより多く提供できるようになり、勝利度数に基づいた分かりやすい「クラス分け」となる[6]。また、呼称も500万円以下が1勝クラス、1,000万円以下が2勝クラス、1,600万円以下が3勝クラスにそれぞれ変更されることになった[7]

1987年の夏季開催までは降級は2回設定されていた。例えば今の1勝クラスなら旧馬齢表記で4歳400万円下・5歳800万円下・6歳以上1,200万円下というクラス区分であった。1971 - 1975年当時は賞金額の高騰も著しく、200万円下→300万円下→400万円下というように最下級条件クラスの基準額が膨らんでいた。また通常3勝(重賞を含まない)でも700万円下と800万円下が存在していた。主に新馬戦勝利の3勝と未勝利戦勝利の3勝の違いで、このような横滑り的なクラス分けが存在していたのである。
障害競走


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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