日本の競馬の競走体系
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牝馬牡馬に比べて能力面で劣るとされ、同一の馬齢・戦績である牡馬に比べ負担重量(ばんえい競馬では「ばんえい重量」)が軽減されるほか、牝馬限定の競走を設けている主催者も多い。

牝馬限定の競走が多ければ、牝馬限定の競走のみで年間通じて戦うことも可能である。また多くのクラシックの模範となったイギリスのクラシックでは1000ギニーオークスの2競走が牝馬限定であったことから、各主催者ごとに1000ギニーとオークスに該当する競走が設けられていることが多い。
走路別による体系

主に競馬で使われている走路としてはダート(他にオールウェザーなど)があり芝のみを得意とするもの、ダートのみを得意とするもの、もしくは両方とも特に差なく走るものなど競走馬ごとに得意な走路が異なる。ヨーロッパの競馬ではほぼ芝走路のみであり、アメリカの競馬はダートを中心としたものである。中央競馬では長い間、ヨーロッパの競馬が模範とされてきたこともあり芝での競馬が中心ではあったが近年はダートの競走も拡充されてきており、年間通じて芝の競走、ダートの競走のみに出走しつづける馬も多数いる。

ばんえい競馬は砂を使用したコースであるが、一般的には「ばんえい走路」と呼称される。
距離別による体系

競走馬がもっとも力を発揮する距離はそれぞれの競走馬ごとに異なる。1200mを中心としたスプリント、1600mを中心としたマイル、2000mを中心とした中距離(インターミディエイト)、2400mを中心とした中長距離(クラシックディスタンス)、3000mを超える長距離(ロングディスタンス)などの区分に分けられることが多い。それぞれの英語の頭文字をとってSMILEと呼ばれる。近年ではマイル、スプリントの拡充がされていて、3000m以上のレースは全世界的に衰退傾向にある。

ばんえい競馬はすべての競走が同じ距離(200m)で行われるため、距離別の体系が存在しない。

2016年現在、中央競馬で行われている距離は下記のとおり。太字は重賞競走が行われている距離(代替競馬による距離変更の例は除く)を表している。
平地競走

競馬場によっては、下記の距離外にも施行可能な距離が設定されている。

芝コース距離競馬場
1000m札幌、函館、福島、新潟(直線コース)、小倉
1200m札幌、函館、福島、新潟、中山、中京、京都、阪神、小倉
1300m中京
1400m新潟、東京、中京、京都、阪神
1500m札幌
1600m新潟、東京、中山、中京、京都、阪神
1700m函館、福島、小倉
1800m札幌、函館、福島、新潟、東京、中山、京都、阪神、小倉
2000m札幌、函館、福島、新潟、東京、中山、中京、京都、阪神、小倉
2200m新潟、中山、中京、京都、阪神
2300m東京
2400m新潟、東京、京都、阪神
2500m東京、中山
2600m札幌、函館、福島、中山、阪神、小倉
3000m中京、京都、阪神
3200m中山、京都、阪神
3400m東京
3600m中山

ダートコース距離競馬場
1000m札幌、函館、福島、小倉
1150m福島★
1200m新潟★、中山★、中京、京都、阪神
1300m東京
1400m東京、中京★、京都★、阪神★
1600m東京★
1700m札幌、函館、福島、新潟、小倉
1800m新潟、中山、中京、京都、阪神
1900m中京、京都
2000m阪神★
2100m東京
2400m札幌、函館、福島、東京、中山、小倉
2500m中山、中京、新潟

★は、スタート地点付近が芝コースとなっているもの。
障害競走

障害競走はその特性上、スタート地点を設定できる場所に制約が多く、競馬場や競走によってゴール地点が芝コース、ダートコースに分かれるため、平地競走よりも細かい距離設定が多い。

芝→直線ダート2700m(中山)

芝2710m(中山)

芝2750m(福島)

芝2770m(福島)

芝2800m(福島)

芝2850m(新潟)

芝2860m(小倉)

芝→直線ダート2880m(中山)

芝2890m(新潟)

芝→直線ダート2910m(京都)

芝→直線ダート2930m(京都)

芝→直線ダート2970m(阪神)

芝3000m(中京、阪神)

芝→直線ダート3000m(東京)

芝3030m(中山)

芝→直線ダート3100m(東京)

芝3110m(東京)

芝→直線ダート3110m(阪神)

芝3140m(阪神)

芝3170m(京都)

芝→直線ダート3170m(京都)

芝3180m(京都)

芝3190m(京都)

芝→直線ダート3190m(京都)

芝3200m(京都)

芝→直線ダート3200m(中山)

芝3210m(中山)

芝3250m(新潟)

芝3290m(新潟)

芝→直線ダート3300m(東京)

芝3300m(東京、中京)

芝3330m(中京)

芝3350m(福島、中山)

芝3370m(中山)

芝3380m(福島)

芝3390m(小倉)

芝3410m(福島)

芝→直線ダート3550m(中山)

芝3570m(中山)

芝3600m(中京)

芝→直線ダート3760m(京都)

芝→直線ダート3790m(京都)

芝3800m(阪神)

芝3900m(中京、阪神)

芝3930m(京都)

芝3940m(中京)

芝3950m(京都)

芝4100m(中山)

芝4250m(中山)

芝4260m(中山)

重量別による体系

ばんえい競馬で採用している競走体系で、格付が上がるにつれてばんえい重量(そりに積載する荷物の重量)が増加するシステムとなっている。普通競走では各クラスごとにそれぞれ基礎重量が設定されており、収得賞金などの別定条件を加味して加減を行っている。特別・重賞競走では各競走ごとに基礎重量が設定される。なお、騎手の重量は全ての競走で一律に設定されており、女性騎手や見習騎手はばんえい重量を減量する。詳細は「ばんえい競走#重量」を参照
中央競馬


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