日本の地上デジタルテレビ放送
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また放送大学は東京タワー送信のまま、2018年9月末限りで地デジテレビとFMラジオの放送を終了し、2011年10月[注 21]から開始されたBSデジタルでの放送[66]にラジオを含めて含め一本化する予定である(radikoによるインターネットラジオ配信は引き続き行うが、2024年3月31日で終了する。)[67]送信所の共同使用の例 - 北海道室蘭市
HBCSTVHTBUHBによる共同施設。右側は従来からのHBC地上アナログ放送送信施設)※建設中に撮影

既存の施設をそのまま利用する場合でもアナログ放送では局単独の施設であってもデジタル放送では複数の局で共同使用するケースもある[注 22]

また、多数の送信所からUHF放送を受信している家庭では地上デジタル放送がうまく受信できない場合がある。例として大阪府などの関西地区では在阪局(生駒山から)のVHF波に加えてテレビ大阪サンテレビなどのUHF局を受信している家庭が多いが通常の混合器で混合するとゴースト障害を起こす場合があるため、約6万世帯で特定地域向け混合器が使われている。しかし、地上デジタル放送が開始される前に製造・発売された物は関西地区の地上デジタル放送で使われるチャンネルをカット(減衰)してしまい上手く受信することができなくなる。このような設備ではアンテナ設備の取替えが必要となる[68]
地デジアンテナ工事遅れの問題

2011年7月24日(岩手・宮城・福島3県は2012年3月31日に延期)の地上アナログ放送停波を控え地デジアンテナ工事の依頼の急増が予想されることから、アナログ放送停波時に地デジアンテナ工事が間に合わない恐れがある。停止当日までにアンテナが設置できず、地デジ放送が受信できない世帯などに対しても地デジ難視対策衛星放送を約半年間視聴できるようにする対応が総務省とDpaから発表された[69]。2011年6月1日から7月31日(岩手・宮城・福島は2012年3月31日の当地のアナログ放送停波時)まで受付を行った。
ケーブルテレビでの受信

ケーブルテレビ経由で視聴する場合はケーブルテレビ局によって送信方式が異なり、「トランスモジュレーション方式」と「(同一周波数または周波数変換)パススルー方式」がある。トランスモジュレーション方式はSTBを経由させなければ受信不可能なため使用するテレビの数だけケーブルテレビ局との契約が必要となるが、パススルー方式は個別受信同様に市販の地上デジタル対応機器のみで視聴が可能。UHF帯域外周波数変換パススルー方式で実施している場合は機器(主に初期に発売された機器)によっては受信できない。

ケーブルテレビ局による受信障害区域の地デジ再送信義務制度も存在する(放送法第140条)[70]ものの、一部地域では再放送義務のある指定再放送事業者が存在しない状態となっている。
集合住宅での受信未対応件数

日本CATV技術協会では、2007年2月と3月に4階建て以上の集合住宅での地上デジタルTV放送の受信対応状況を調査した。日本全国でおよそ518,000棟あると推定される4階建て以上の集合住宅のうち、約23,000棟での調査結果では改修不要が30.8%で改修済みが23.4%であり改修計画が未定のところが40.8%もあった。改修不要でも71.1%が、改修済みでも68.3%がケーブルテレビによる対応であり多くの集合住宅が工事を済ませた訳ではない。2011年までそれほど長い時間が残されていないが、全国の改修計画未定の40.8%に該当する集合住宅が2011年の直前になって一斉に改修工事を行う事態が予想される。日本CATV技術協会では地上アナログ放送停波の直前になって工事依頼が殺到しても工事業者の人手不足などで対応できないと、既にマンション組合などへの啓蒙活動を行っている。

また改修工事にかかる費用も1戸あたりに直すと数千円から古い建物では10万円以上かかる場合があり、年金生活者の居住が多い古い団地のケースではチューナーなどの購入予算も合わせてデジタル放送への移行が危惧された[44]
一部地域での受信方法

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一部の中継局でアナログ放送停波までにデジタル放送開始が行われないなどのことがあり、受信できない地域に限って衛星放送やIP放送による地上デジタル放送の再送信を行う予定である。送信所や中継局を多く抱える北海道において、スカイパーフェクト・コミュニケーションズと通信衛星を保有するJSAT(いずれも現・スカパーJSAT)による通信衛星での再送信実証実験を行った。その結果を踏まえ、B-SATの放送衛星を用いたセーフティネット放送を行うための省令改正がなされた。また光ファイバーを利用したIP放送では2006年までに標準画質(SDTV)、2008年にはデジタル放送と同じ高精細な映像で再送信する予定である。

そのうち、暫定的な措置として地デジを受信できない地域に対してBSデジタルを使用したキー局の再送信が2010年から実施されていた(地デジ難視対策衛星放送を参照)。

北海道では山間部における受信対策として、2007年3月より受信点から光ファイバーケーブルで伝送した信号を「ギャップフィラー」と呼ばれる携帯電話基地局に似た小型の送信機で再送信する実験を開始した。これが実用化されれば新規に中継局を設置することなく、安価に難視聴地域を解消することが出来るようになる。この「ギャップフィラー」方式の実証実験は富山市中心部の地下街で総務省北陸総合通信局北日本放送が共同で日本で初めて実施。
開始時期

各放送局の親局は、以下の順に放送を開始している。
2003年(平成15年)


12月1日 11時より関東・近畿・中京の3大広域圏の
NHK放送センターNHK大阪放送局NHK名古屋放送局と広域民放全局、東京都の東京メトロポリタンテレビジョン、大阪府のテレビ大阪、愛知県のテレビ愛知が放送開始[注 23]


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