テレビ放送の完全デジタル化によって空くことになったVHF電波帯域は、災害対策の自営通信や、携帯端末向けに新たに開始されたマルチメディア放送(NOTTVやi-dio)が放送されていた。さらに2014年(平成26年)以後はワイドFM(中波ラジオ局の混信対策用補完FM中継局。アナログテレビの1chに相当する領域付近である90 - 94.9MHzのみ)などに転用された[14]。
しかしNOTTV、i-dioは短期間で廃業したため周波数有効活用は白紙状態になっている[15]。 地上デジタルテレビジョン放送と地上アナログテレビジョン放送の違いや、追加された機能は以下の通り。一部の特徴は、規格上はBSデジタル放送と同等である。なお、制御方式はここ[16]から閲覧可能である。 ほとんどの放送が1080i(1125i)のHDTVで行われている。MPEG-2 TS圧縮による解像度は1440×1080i(一部は1920×1080i)、平均9 - 13.5Mbps、可変最大値[注 9]16.85 - 24Mbps(データ放送・音声を含む。GI=1/8、64QAM、3/4、12Segs時)のビットレートでほぼリアルタイム圧縮されている(なおBSデジタル放送は解像度は1920×1080i(一部は1440×1080i)、最大24Mbps(データ放送・音声を含む。24スロット時)のビットレート)。1920×1080i以上の解像度の映像を1440×1080iで放送する時は画像をダウンコンバートして1440×1080i、4:3の画面アスペクト比の映像データにし、画面アスペクト比の信号を16:9に指定して受信機側で16:9の画面比率にアップコンバートして再生しているため1920×1080iの場合横の画素1/4の480画素数分程度の不可逆圧縮になる。なお、HDで制作されていない番組はアップコンバートによりピラーボックス形式で放送されている。なお、従来のNTSC受像機で4:3サイズのテレビで視聴した場合(即ち、外部チューナーやケーブルテレビのセットトップボックスを外部端子に据え付ける方法)はアップコンバートでない限りはレターボックスとなる。720pでの放送はほとんど行われていない。 480iでの放送信号を受信した場合はテレビ受像機側の機能で自動的にピラーボックス形式に表示される。 SDTVでは(480i)×最大3番組の編成が可能。1チャンネル当たりの帯域幅には制限があるので、高精細度テレビジョン放送(HDTV)とマルチ編成はどちらか一方のみとなる。したがって、「ハイビジョン画質でマルチ編成」はできない[注 10]。なお近年はNHK BS1で行われているHDTVとSDTVを合わせたマルチ編成が地上波帯でも行われており、2023年4月現在以下の放送局で実施されている。 また、似たような放送として視聴者が同じ番組内で最大3種類の映像から選択して視聴できる「マルチビュー」放送も存在しているがこちらが本放送で使用された例は2020年時点でNHK総合テレビで放送したドラマ『マルチチャンネルドラマ 朝ドラ殺人事件』(2012年3月28・29日放送)[注 11]とテレビ東京で放送されたドラマ『添い寝くん2.5≦3.0』(2020年3月9日?3月11日[注 12]放送)の2番組である[18]。
特徴など
高精細(HDTV)
SDTV・マルチ編成
TOKYO MX(全時間帯)[17]
テレビ大阪(ローカル放送の阪神戦中継の延長時)
テレビ愛知(テレビ愛知 10チャンベースボール延長時)
中京テレビ(深夜帯フィラー)
tvk(川崎競馬中継など)
サンテレビ
三重テレビ
テレビ北海道(不定期)
北海道文化放送(不定期)
日本テレビ(不定期)
広島ホームテレビ(不定期)
テレビ東京(不定期)
フジテレビ(不定期)
CBCテレビ(不定期)
読売テレビ(不定期)
東北放送(不定期)
札幌テレビ(不定期)
静岡朝日テレビ(不定期)
中国放送(不定期)
毎日放送(不定期)
関西テレビ放送(不定期)
その他ケーブルテレビの独自チャンネルにて実施されている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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