中国の漢字は象形文字として、その成立の時代において既に美や卜占など呪術・宗教的要素を含んでおり(甲骨文字)、その造型性が支えられていた。漢字は後に篆書、隷書、楷書、行書、草書などの書体を完成し日本にも伝わり、日本においてもそれぞれの書体を通じて美の追求と創造が試みられている。近現代では活字を基準としたフォントの創作が盛んである。
一方漢字学者の白川静は『文字逍遥』に「漢字の本質からいえば、あの活字として図形式されたものは、むしろ文字の符号であり、装飾体であって、文字そのものではないともいえるのである。文字を図形的に整形しようとする常用漢字における字形観は、明らかにそのような頽廃と堕落のうちから生まれたものである。」と記している[14]。
関連項目
漢字廃止論
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脚注[脚注の使い方]
注釈^ いわゆる助動詞を含む。
出典^ 東京大学文学部講義、「中国音韻学の諸問題」、1948年。
^ 森浩一『日本神話の考古学』朝日新聞社、1999年。
^ 宝賀寿男「第一章 戦後の神武天皇」『「神武東征」の原像』青垣出版、2006年。
^ 平川南 「墨書土器とその字形 : 古代村落における文字の実相
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