日刊スポーツ
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例えば大阪本社版なら1面から3面まではセ・リーグ加盟の阪神タイガースJ1セレッソ大阪ラグビーリーグワン花園近鉄ライナーズの記事を、同広島版は広島東洋カープおよびJ1サンフレッチェ広島のプロチーム系や地元広島のアマチュアスポーツを、名古屋本社版は中日ドラゴンズの記事を、西部本社版は福岡ソフトバンクホークスの記事を多く掲載している。

創刊当初、阪神は金田正泰本堂保弥藤村富美男土井垣武といった重量感あるラインナップを送り込んだことから、本紙の野球担当記者高山方明が「ダイナマイト打線」という愛称を命名した。以降この愛称は阪神打線の代名詞となり、真弓明信ランディ・バース掛布雅之岡田彰布を中心に圧倒的な破壊力でリーグ優勝し、日本一になった1985年にも「新・ダイナマイト打線」として使われた。2003年には当時の田淵打撃コーチが「阪神には打線に愛称がない」と発言したことから、早速大阪本紙版では紙上で愛称を募集し、その候補全てを1面に掲載した。結果は当時の星野監督から「時期尚早」と却下されお蔵入りした。2005年は勝手に「ダイナまいど打線」と命名している。また、2005年の優勝に貢献した3人のリリーフ投手、ウィリアムス藤川久保田の愛称として有名になった「JFK」は大阪本社整理セクション記者(紙面をレイアウトする役職)が命名した。1990年代初頭、星稜高校松井秀喜を「ゴジラ」と命名したのも大阪本社の女性記者である。また、北海道本社版からは2006年北海道日本ハムファイターズ強力リリーフコンビの武田久MICHEAL(マイケル中村)を指し、親会社にも通じる「HAM(ハム)の方程式」という言葉も生まれた。詳細は「ダイナマイト打線#第一次(1946年-1949年)」および「ニューダイナマイト打線#概要」を参照

なお、東京本社版では競合紙で取り上げる機会の多い巨人東京ヤクルトスワローズ関連の記事に代えて、他競技や芸能関連のニュースを1面に持ってくることすらある。
バトル面

1988年(昭和63年)までは日刊スポーツグループで東京スポーツの印刷を受託していたこともあり、東スポが最大の得手としていたプロレスは1980年代前半まではあまり取り上げていなかったが、1986年(昭和61年)、輪島大士のプロレスデビューを機に"BATTLE(バトル)面"を新設して格闘技報道に本格参入。1990年代にはバトル面を終面に固定したこともあった。また、東スポのプロレス大賞に対抗した独自のプロレス・格闘技表彰『日刊バトル大賞』を制定した。「東京スポーツ#プロレスの東スポ」および「プロレス#マスコミにおける取り扱い」も参照

バトル面は当初、プロレス・プロボクシングを専門に扱っていたが、その後K-1PRIDERIZINなど総合格闘技も取り上げるようになった[注 2]。最近では、デイリースポーツ以外の他紙で取り上げられることがほとんどない女子プロレスの記事も比較的見られることもある。
中央競馬

1946年(昭和21年)の創刊から半年余り経って、日本競馬会農林省を経て現・日本中央競馬会)による公認競馬国営競馬を経て現・中央競馬)が再開されて以来、中央競馬のレース予想は中核コンテンツの一つとなっており、多くの優秀な予想者を輩出した他、著名な競馬評論家馬主なども紙面に予想やコラムを掲載している。

競走馬の能力指数を表す「日刊コンピ指数」を掲載している。『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)では長期にわたりコンピ指数に関する記事が連載されているほか、関連本も複数出版されている。

2007年4月から大阪・名古屋・西部各本社が発行する土曜・日曜(原則)の中央競馬面を「極ウマ」と名づけて、別刷り(二部紙)・10?14ページ立てで発行。開催場全レース(最大36レース)を網羅。競馬新聞より安価な予想紙として評価されている。通常の開催日は他のスポーツ・芸能などの記事の本編の後ろに織り込む別刷りという形としているが、日本ダービー、並びに有馬記念が行われる日については配列を逆のパターン、即ち「極ウマ」を本編、その他のスポーツ・芸能記事は別刷りというスタイルにしている。
アダルト面廃止

スポーツ紙と言えば「アダルト性風俗、エロネタ)」があるのも特徴だが、日刊スポーツは1970年代後半の社会面強化と前後して、子供のいる家庭への配慮と銘打って宅配版のみアダルトページを設けない方針に転換(他紙は地域によっては宅配もスタンド売りも同一紙面のことがある)。駅売店・CVS販売版でアダルト面が掲載されているページが、宅配版ではテレビ番組の紹介・解説欄に差し替えられている。

その後、大阪本社→西日本社ではスタンド売りも含めアダルト面を全廃(ただし、過去に掲載したことはあった。1990年代の一時期、テレビ面が番組表と解説の見開きだった時代には解説面を差し替えて掲載した事例がある)、全くピンク記事が無いスポーツ新聞として独自の路線を歩んでいる。東京本社発行版でも、駅・CVS売り版にもアダルト面を掲載しない地域が存在する。
その他

サッカーのスコア表記は、出場選手が
GKからDFMFFWの順に表記されるのは他メディアと同じだが、ポジション内では右サイド→左サイドおよび後方→前線ではなく、背番号順という独特な表記となっている。またJリーグのスコア表記における韓国・朝鮮系選手の氏名表記は、クラブの方針がカタカナ表記であればそれに則っている(他紙はクラブの方針に拘わらずほとんど漢字表記)。

上記の各地域新聞社による発行紙面の他、東京本社では「東北版」「静岡版」、大阪本社では「中四国版」「広島版」、名古屋本社では「東海版(元気とうかい)」(2009年4月1日に従来の大阪日刊社・名古屋日刊社・西部日刊社の三社が日刊スポーツ西日本(大阪が本社)に一本化され、元気とうかい面消滅)などのローカル情報も細かく扱い、一部はインターネット上でも読む事が出来る。

氏名における旧字体の漢字使用例が他紙と比べて少ない(森山未来長沢まさみ栄倉奈々高山善広など)。

2011年7月31日Web版芸能面にて新聞全国紙に先駆けて“吉永小百合「原発なくしてほしい」”との報道を行い、続いて紙面でも紹介した。

Web版のコラムは野球、サッカー、釣りと幅広く連載されている。有名人のコラムも多く、セルジオ越後の「ちゃんとサッカーしなさい」と乃木坂46寺田蘭世の「らんぜのNEWSがとまらんぜ」が異例の長期連載になっている[4]

学生スポーツ新聞との連携に積極的で、Web上で主要私立大学の学生スポーツ新聞の記事を紹介するブログサイトも開設している。

テレビ朝日ANNとは同じ朝日新聞系列であるため、友好的である。『スーパーJチャンネル』など、テレビ朝日の報道番組で日刊スポーツ編集部と中継を結ぶこともある。ラジオ局の文化放送においても、夜のワイド番組内で放送されているスポーツニュースコーナーにニュースを配信している他、スポーツニュースコーナーの前後にはCMを放送している。

バックナンバーを扱っている。支払方法は東京版(東北版・静岡版を含む)が郵便振替のみ、北海道版・名古屋版・大阪版・西部版が切手のみとなっている。通常は宅配版が配達されるが、即売版・東北版・静岡版を希望する場合はその旨を払込取扱票(東京即売版・東北版・静岡版)や封筒の裏側(北海道即売版・名古屋即売版・大阪即売版・西部即売版)に記入する。バックナンバーの取り扱い期間は大阪版、並びに東北・静岡版が発行から1か月、それ以外は2か月となっている[5]。沖縄版については、沖縄タイムス社のwebサイトで申し込む。

スクープ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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