旗艦
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2010年6月に退役した護衛艦「さわかぜ」を最後に護衛艦隊でも旗艦運用は廃止され、その後、海上自衛隊護衛艦隊旗艦は存在しない[1]。ほかに、旗艦と呼ばれる艦には第1第2第3第4の各護衛隊群旗艦もあったが、2008年3月の護衛隊の改編に伴い群旗艦も廃止された。

旗艦を艦隊の指揮を執る実戦用の艦としてよりも、象徴的な存在として扱う例は多く、例えばイギリスにおいて1946年に竣工した戦艦「ヴァンガード」は1955年まで本国艦隊旗艦を勤めたものの、その任務は「王室専門ヨット」と言うべきものであった。アルゼンチンブラジルチリ南米3国の海軍は、長らく保有する戦艦を旗艦として運用したが、それらが限界に達して退役した後は、アメリカからブルックリン級軽巡洋艦を購入して、海軍の象徴的存在として扱った。しかし実戦用の艦としては明らかに旧式化しており、フォークランド紛争においてアルゼンチン海軍の「ヘネラル・ベルグラノ」が、何ら実戦の役に立つ事なく撃沈される事態となった。
著名な旗艦
日本

甲鉄 - 新政府軍船の旗艦

三笠

赤城 - 第一航空艦隊の旗艦

長門大和武蔵大淀 - 連合艦隊の旗艦

アメリカ

ポーハタン - 米国本国艦隊の旗艦

ミシシッピ - 米国本国艦隊の旗艦

サスケハナ - 米国本国艦隊の旗艦

台湾

丹陽 - 台湾(中華民国海軍)初の旗艦。

イスラエル

エイラート - イスラエル海軍の旗艦。「エイラート事件」において、エジプト海軍のミサイル艇対艦ミサイルによって撃沈された。

転用

ヒンデンブルク号飛行船であるがツェッペリン社が有する最大の飛行船であったため旗艦と呼ばれた。

また、他の多くの海軍用語と同様、「旗艦」「フラッグシップ(表記揺れでフラグシップとも)」もほかの用途に転用されて、日常的な用語として使われる。この場合、集団やグループの最も重要な位置付けにあるものを指すが、この最も重要な位置付けとは、通常、ステータス性を持つものや戦略的に重要なものとしての位置づけである。

たとえば、会社の利益を支える主力製品、あるいは会社の技術の粋を尽くしてつくられた最高価格製品を「旗艦製品」「フラッグシッププロダクト(フラグシップ-)」と呼んだり、会社の中で最大の設備・規模を有する中核店舗、あるいは先駆的な試みをする位置付けの店舗を「旗艦店」「フラッグシップショップ」「フラグシップストア」と呼んだりする。「フラグシップ機」も参照
フィクションにおける描写

スタートレック』シリーズにおける USS エンタープライズ号は、その他の多くの宇宙艦に乗船している高位の階級の部隊指揮官は座乗していないが、惑星連邦の旗艦としてしばしば紹介される。

宇宙戦艦ヤマト』シリーズにおいては、旗艦の艦長が艦隊司令を兼ねるといった、(実在の水上艦隊がモデルとするなら)間違った描写がなされた。リメイク作品の『宇宙戦艦ヤマト2199』以降の作品では改められている(ただし、『宇宙戦艦ヤマト2202』の山南修のような例外もある)。

銀河英雄伝説』のOVA版では、各艦隊や司令官クラスの重要キャラクターごとに一般的な艦艇とはフォルムが異なり機能も強化された多様な旗艦級戦艦が描写されている。これは作品中に数多く居る艦隊司令官のキャラクターの個性付けやメカ描写の多様化など、作品の重要なアクセントの一つとなっている。.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節の加筆が望まれています。

脚注^ a b c d e f g h 「歴代旗艦物語」勝山拓 世界の艦船2011年11月号 P92-97 株式会社海人社
^ 第1護衛隊群司令部

参考図書

世界戦艦物語 福井静夫著作集第6巻
1993年8月 光人社

近代戦艦史 世界の艦船1987年3月増刊号 海人社

世界の艦船 2004年1月号

関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。旗艦

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