波島版で七色仮面に扮していたのは「(波島進ではなく)別の俳優だった記憶がある」と“さそりの万吉”役の潮健児は証言している[5]。一方『新 七色仮面』から主人公を引き継いだ千葉真一は自らスーツアクターとして七色仮面に扮し、器械体操で培ったアクロバティックなアクションは、後に製作されていく変身ヒーローを題材とした作品にも大きな影響を与えていくこととなる[1][4]。菩薩像を七色仮面のモデルにしたという説もあるが[7]、当初の企画では七色仮面のマスクが見る方向によって7種類の顔に見えるという設定であった[4]。しかし技術的に難しいことから「変装の名人」というキャラクターに変更された[4]。当時発売されていたメンコなどの関連商品が金色で塗色されていたので[5]、モノクロ作品であるものの実物も金色であるとされていたが[5]、潮は「銀色だった」と証言している[5]。マスクの素材については不明であるが、京本政樹はマスクの分割方法が観音開きであることから、材質は張り子細工によるものではないかと推察している[8]。
1992年に公開された映画『七人のおたく』には登場人物の一人が七色仮面の扮装で現れており、本作品をオマージュしている。 日本全土を恐怖に陥れる悪の権化・コブラ仮面と正義の味方・七色仮面の対決や如何に?
キャスト
七色仮面 / 蘭光太郎(第1 - 4部)- 波島進
七色仮面 / 蘭光太郎(第5 - 7部)- 千葉真一
悪のあるところ、高笑いとともに必ず現れる正義の使者・七色仮面。神出鬼没で変装の名人である私立探偵・蘭光太郎が変身した姿である。オープニングで宇宙から飛来したような描写があるものの、その出自は一切不明。二丁拳銃を駆使し、至近距離から撃たれても何ら影響を受けない不死身の身体に加え、瞬間移動能力や変身能力を持っている。第5部以降は機敏で軽快な動きも加わり、悪人を翻弄し追い詰める。
金有左門(第1 - 6部)- 藤山竜一
金有左門(第7部)- 山口勇
金有探偵事務所を構える私立探偵。探偵としてはいささか凡人である。
荒井三子(第1 - 3部)- 小林裕子
荒井三子(第5 - 6部)- 浦野みどり
金有の助手。
山本警部 - 富田浩太郎(第1部)、大木史朗(第2部)、関山耕司(第3部)、河合絃司(第4・7部)、北山達也(第5 - 6部)
山本警部の部下 - 佐原広二、北山達也、轟謙二、久保一、岩上瑛、岡野耕作、仲原新二、北峰有二
川上記者 - 長谷部健(第2部)、草刈竜平(第3部)、田口耕平(第4部)
ゲスト&作品リスト
七色仮面(1959年)
第1部 コブラ仮面
海藤順子 - 香山光子
大八少年 - 藤倉伸也
松原記者 - 佐原広二
コブラ仮面 - 安藤三男
さそりの万吉 - 潮健児
鉄 - 岩城力
ゴン - 萩原満
木の村 - 陶隆
海藤 - 松本染升
倉沢 - 沢彰謙
倉沢の女房のユミ - 三条美紀
No.放映日サブタイトル脚本監督ゲスト 仮面の怪人・キングローズが8000万円を積んだ現金輸送車を襲撃した。七色仮面と警官隊はキングローズをスタジアムに追い詰める。
11959年
6月3日蛇笛殺人事件川内康範島津昇一短剣使いの弟子 - 山本麟一[注釈 2]
26月10日悪魔の哄笑
36月17日呪われた秘密
46月24日意外な証言不忍郷子
57月1日恐るべき復讐
67月8日七色仮面登場
77月15日死の追跡
87月22日迷探偵出動
97月29日ホクロの謎
108月5日魔の陥し穴
118月13日深夜の大爆発
128月20日南海の凱歌
第2部 キング・ローズ
キング・ローズ(黒田)- 陶隆
谷村・坂本(二役)- 杉義一
長坂医師 - 滝謙太郎
偽の野毛村 - 大友純
本物の野毛村 - 小島洋々
偽の野毛村夫人 - 岡田敏子
新聞記者 - 小嶋一郎
ホテルのボーイ - 南川直
No.放映日サブタイトル脚本監督ゲスト
11959年
8月27日台風圏下の犯行結城三郎和田篤人、飯塚増一石川絹子、姿年子
29月3日三つ数えろ