新珠三千代
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また、舞台での『細雪』の二女は当たり役とも評された。このように、和服が似合う清楚高潔な「伝統的な日本女性」としてのイメージを保ちながら、娘役から母親役、良妻賢母から悪女まで、幅広い役柄を演じられる器量が評価され、各方面から絶賛された。

また、1981年より放送された『なるほど!ザ・ワールド』には準レギュラー解答者として多く出演している。

1994年12月、舞台『女たちの忠臣蔵』出演中に心臓疾患のため降板して以降、体調がすぐれず仕事も大幅に減らしていた。

2001年3月17日午後8時35分、東京都港区東京慈恵会医科大学附属病院腰椎椎間板ヘルニアの手術の際に、心臓疾患から手術の影響に耐えられず心不全を起こし死去、71歳だった[2][5]。前年11月、朗読劇『ハロルドとモード』で約6年ぶりに舞台復帰を果たし、体調を整えて本格的に活動再開を行う計画を進めていた中での急死であった。

実妹の椿千代(のち桂典子・本名戸田乃理子)も宝塚歌劇団39期生)出身の女優であり、舞台公演等で共演もしたが、小宮山重四郎と結婚後芸能界を引退した。実妹以外の家族・私生活について一切明かさず、生涯独身であった[1]

没後、2014年に宝塚歌劇団100周年記念で創設された『宝塚歌劇の殿堂』の最初の100人のひとりとして殿堂入り。

出演作品洲崎パラダイス赤信号』(1956年)人間の條件』(1959-61年)小早川家の秋』(1961年)『斜陽のおもかげ』(1967年)
テレビドラマ

氷点(1966年、NETテレビ) - 夏枝

NHK大河ドラマ

天と地と(1969年) - 袈裟

新・平家物語(1972年)

風と雲と虹と(1976年)


おちゃの子さいさい(1971年、フジテレビ)

細うで繁盛記(1970年 - 1971年、読売テレビ) - 加代

細うで繁盛記(第2シリーズ)(1972年 - 1973年)

新・細うで繁盛記(1973年 - 1974年)


加那子という女(1973年、日本テレビ)

求婚旅行(1974年、日本テレビ)

銀河テレビ小説(NHK)

やけぼっくい(1978年) - 松波八重


華岡青洲の妻(1980年、日本テレビ)

虹を織る(1980年 - 1981年、NHK朝の連続テレビ小説) - 敏江

木曜ゴールデンドラマ(読売テレビ)

細雪(1980年)

恋人たちの忠臣蔵(1981年)

台所太平記?おんな八人寄れば…(1982年) - 讃子

大阪船場女の陣(1990年)

妻と永遠に生きる(1991年)


平岩弓枝ドラマシリーズフジテレビ

女の座(1981年)

嫁の座(1982年)

花ホテル(1983年)

湖水祭(1983年)

女の暦(1984年)


火曜サスペンス劇場 / 「青い幸福」原作:平岩弓枝(1983年、日本テレビ / 東映) - 下川松江 ※主演

平岩弓枝ドラマスペシャル / 歳月(1989年、フジテレビ) - 加田国子

金曜エンタテイメント 細うで繁盛記(2006 - 2007年) - 関口ゆう(写真出演) 役

映画

平安群盗伝 袴だれ保輔
(1951年、東宝、監督:滝沢英輔) - 千種[3]

娘十八お転婆時代(1952年、製作:宝塚映画=東宝、配給:東宝、監督:倉谷勇) - 江上トシ子[3]

その夜の誘惑(1952年、製作:宝塚映画、配給:東宝、監督:安達伸生) - よね子[3]

あした来る人(1955年、日活、監督:川島雄三) - 山名杏子[6]

月夜の傘(1955年、日活、監督:久松静児) - 倉田美枝[6]

こころ(1955年、日活、監督:市川崑) - 奥さん(静)[6]

風船(1956年 日活、監督:川島雄三) - 山名久美子[7]

神阪四郎の犯罪(1956年、日活、監督:久松静児) - 神阪雅子

雑居家族(1956年、日活、監督:久松静児) - 音江

乳母車(1956年、日活、監督:田坂具隆) - 相沢とも子[7]

洲崎パラダイス赤信号(1956年、日活、監督:川島雄三) - 蔦枝[7]

死の十字路(1956年、日活、監督:井上梅次) - 沖晴美[7]

川上哲治物語 背番号16(1957年、日活、監督:滝沢英輔) - 妻拡子[8]

女殺し油地獄(1957年、東宝、監督:堀川弘通) - 豊島屋お吉

葵秘帖(1958年、東映、監督:小沢茂弘)- 浅世

鰯雲(1958年、東宝、監督:成瀬巳喜男) - 千枝

炎上(1958年、大映) - 花の師匠

大東京誕生 大江戸の鐘(1958年松竹、監督:大曽根辰保) - 小栗道子[3]

私は貝になりたい(1959年、東宝、監督:橋本忍) - 清水房江

人間の條件 (1959年 - 1961年、松竹) - 美千子

人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇(1959年)

人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇(1959年)

人間の條件 完結篇(1961年)


新・三等重役シリーズ(1959年 - 1960年、東宝) - 箱田章子[3]

新・三等重役(1959年)

新・三等重役 旅と女と酒の巻(1960年)

新・三等重役 当るも八卦(はっけ)の巻(1960年)

新・三等重役 亭主教育の巻(1960年)


社長シリーズ(1960年 - 1967年、東宝)[3]

サラリーマン忠臣蔵(1960年) - 芸者加代治

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