新暦
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翌年の暦(旧暦)の原本を下げ渡し、冥加金名目で徴収(1万円)[2]した。

3月24日(1872年5月1日)、頒暦商社が政府に承認される。

10月1日(11月1日)、翌年の暦(天保暦)が一斉に発売

11月9日(12月9日)、太政官布告337号により改暦を公布
来る12月2日を以って天保暦を廃すること、それまでの不定時法に代わり定時法を採用するとした。庶民は突然、購入した暦が使えなくなり、返本により商社は4万円に迫る損害を被ったとされる[2]。翌年、政府は商社に損失の補填として、以降10年間の暦の独占発行を保証した。

11月23日(12月23日)、太政官布告359号。この年の12月を廃し11月で終わることとする。

11月24日(12月24日)、天保暦に本来はないはずの 11月30日、11月31日ができてしまうため太政官達書で前日の布告を取り消す。

11月27日(12月27日)、太政官布達374号。公職の12月分の給料を不給とする[注 4]

12月2日(12月31日)、この日を以って天保暦廃止。
このため明治5年の12月は2日間しかなく、1年間の長さは327日間となった。師走の期間がほとんどなく、年中行事に支障をきたした[注 5]
明治6年(1873年


1月1日(1873年1月1日)、改暦が施行された(明治改暦)。
天保暦が「旧暦」となり、これに対して改暦後の現在の暦が「新暦」と呼ばれるようになる[注 6]

この年は新暦で初めての平年となり、365日間あった。

同時に時法の改定が行われた。
それまでは日の出日没を以って夜昼を分け、それぞれを12等分して時刻(これを十二時辰という)とする不定時法が用いられ、各時辰には「字」を当てて呼んでいた(例えば子の刻は「子字」)。改定の布告では、1日を日の出や日没に拠らずに24時間に等分する定時法に改められ、また「字」を「時」とし(よって子の刻は「子時」となる)、午刻より前を「午前」、午刻より後ろを「午後」と定めた。これにより、前年(明治5年)9月12日(1872年10月15日)に開通したばかりの鉄道は、発着時刻の対応を迫られた。

旧暦を使って明治6年を表記すると、癸酉年で、閏月の閏6月を含む閏年であり、月の大小は「小小大小大小大(=閏6月)大小大大小大」で、13か月、384日間となる。これは新暦の1873年1月29日から翌1874年2月16日までに相当する。

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 天保暦を「和暦」と呼ぶ場合は、現在のグレゴリオ暦は「洋暦」ということになるがほとんど用いられていない。なお西暦は本来紀年法のことであり、暦法ではなかったが後に混同された
^ 八十八夜など、もともと旧暦の季節からのズレを嫌って発生した、太陽暦をベースとした雑節も日本には多い
^ 「大の月」は30日間、「小の月」は29日間。
^ これが明治政府の改暦の目的だったとされる
^ 天保暦と合わせ、晴れた夜は月を見ることで日付をおおよそ確認ができ、これが習慣であったために新暦は戸惑いと一部には嫌悪感を産み、公然と反対するものもいた。新暦への戸惑いの一例が浅野梅堂『随筆聽興』にある。.mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}同じき年の冬(明治五年)十一月に布告ありて、来月三日は西洋の一月一日なれば吾邦も西洋の暦を用ふべしとて、十二月は僅か二日にして一月一日となりぬ、されば暮の餅つくこともあわただしく、あるは元旦の餅のみを餅屋にかひもとめて、ことをすますものあり(中略)、詩歌を作るにも初春といひ梅柳の景物もなく、春といふべからねば、桃李櫻花も皆夏咲くことになりて、趣向大ちがいとなれり。—浅野梅堂『随筆聽興』
^ よってこの日は「旧暦の明治5年12月3日」と呼ぶことになるが、公的には存在しない日付であり、通常用いられることはない

出典^ 大辞林 第三版『新暦』
^ a b ウェブマガジン「月と月暦」 ⇒『乱暴な明治改暦』










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