山田の歿後、柴田武が編者代表となった第五版からは「編集会議」による意見交換が行われるようになり[27]、「語のイメージを喚起する豊かな記述」という方針はそのままに、悪意や偏見と取られかねない記述はできるだけ避ける方向へと舵が切られている。 2020年11月発行の第八版が最新版である[1]。「新明解」の名はブランドとなり、この語を冠した古語辞典や漢和辞典、アクセント辞典などの特殊辞典が続々と出版された[注 12][16]。1980年代までの日本の公立中学は全国単位で新明解辞典の3冊一括購入が推奨されていたが、現在の新明解国語辞典は対象が高校から一般に修正されている。さらに三省堂や他社が新たなタイプの国語辞典を次々と投入したため、新明解のシェアが高校採択の過半数を超えるということはなくなった。 ラインナップとして、並版と装丁の異なる特装版・革装版と、判型の異なる小型版・机上版・大字版がある[3]。特装版は特製ケースに白い表紙カバーを採用したものであり、第五版より追加された。また第七版ではサイズが従来よりも若干大きくなっている[48]。第七版では特装版のほか、「新明国」初版の色に由来する特装青版も限定発売されている[49]。第八版では初版に倣い普通版(赤)、白版、青版の三色が最初からラインナップされた[2]。 各地で旧制中学校・女学校の指定辞書として採用されたこともあり、初版は61万部、改訂版は500万部が販売された[50]。 書名は正字で『明解國語辭典』である。 書名は当用漢字に改め『明解国語辞典』となる。 判型を大きくし、補遺(新語編)が別冊付録になっている[51]。 総収録語数は約70,000語[49]。背表紙には金田一京助が編者代表、刊記には、金田一京助、金田一春彦、見坊豪紀、柴田武及び山田忠雄(主幹)を編者と記されているが、山田が独力でほぼ全体を執筆した[27]。 総収録語数は約70,000語[49]。背表紙には金田一京助が編者代表、刊記には、金田一京助、金田一春彦、見坊豪紀、柴田武及び山田忠雄(主幹)を編者と記されているが、山田が独力でほぼ全体を執筆した[27]。三省堂の担当者は引き続き三上幸子が務めた[55]。 総収録語数は約72,000語[49]。刊記では、見坊豪紀、金田一春彦、柴田武、山田忠雄(主幹)及び金田一京助を編者としているが、山田が独力でほぼ全体を執筆した[27]。三省堂の担当者は引き続き三上幸子が務めた[55]。
現在
改訂履歴
明解国語辞典詳細は「明解国語辞典」を参照
初版
1943年(昭和18年)5月10日発行,4円[51]。
改訂版
1952年(昭和27年)4月5日発行[51],380円,全国書誌番号:49007119
改訂新装版
1967年(昭和42年)発行,全国書誌番号:67011432
復刻版
A6変型判,1997年(平成9年)11月3日発売,税別3,200円,ISBN 4-385-13088-4[52].
新明解国語辞典
初版
並版,1972年(昭和47年)1月24日発行[53],1,000円[54],全国書誌番号:75021467
第二版
並版,1974年(昭和49年)11月10日発行[53],1,700円[56],全国書誌番号:75018493
点字版,1976年(昭和51年)から1977年(昭和52年)にかけて発行,全50巻,東京点字出版所が出版,全国書誌番号:91063255
第三版