新幹線E7系・W7系電車
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WTR7005(付随車)

主電動機かご形三相誘導電動機MT207/WMT210
主電動機出力300 kW
駆動方式WN駆動方式
歯車比85:28(3.036)[1]
編成出力12,000 kW
制御方式3レベルIGBT素子PWMコンバータ + 3レベルIGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置

E7系:CI23系[1]

W7系:WPC206[1]

制動装置回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ応荷重・滑走再粘着・遅れ込め制御付)抑速ブレーキ
緊急ブレーキ耐雪ブレーキ
保安装置DS-ATC
備考出典:[2][3][4][5][6][7]
出典:[JR 1][JR 2]第58回(2015年ブルーリボン賞受賞車両
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新幹線E7系・W7系電車(しんかんせんE7けい・W7けいでんしゃ[注 2])は、東日本旅客鉄道(JR東日本)・西日本旅客鉄道(JR西日本)の新幹線車両(新幹線電車)。JR東日本所有車がE7系、JR西日本所有車がW7系となっているが、呼称及び車内チャイム以外において仕様に差異はないことから、本項では一括して解説を行う。
概要

北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間延伸開業に際し、JR東日本・JR西日本が共同開発・導入[JR 3][JR 4]した車両で、新規に設定された「かがやき」「はくたか」「つるぎ」のほか、東京駅 - 長野駅間で1997年から運転されている「あさま」で運用される[注 3]。また、2018年度より上越新幹線東京駅 - 高崎駅 - 越後湯沢駅 - 新潟駅ガーラ湯沢駅で運用されている。

工業デザイナーの奥山清行がデザインを手掛けている。

系列名は、JR東日本所有車はE1系以降に制定された同社の新幹線車両系列名付与方法に準じE7系、JR西日本所有車もこれに準じる形でW7系が付与された[10]。また、JR西日本の車両の系列名にWが付与されるのはこれが初めてである。

基本仕様は、最高速度がE2系と同じ260 km/h[JR 3][JR 4]、編成はMT比10M2Tの12両とした上でE5系に引き続きグリーン車より上級クラスのグランクラスを導入。定員はグランクラス18名・グリーン車63名・普通車853名の計934名[JR 3][JR 4]だったが、荷物置き場設置により普通車10名減の843名、計924名に変更になった。

製造はE5系・H5系を製造した川崎重工業車両カンパニー(2021年〔令和3年〕10月1日以降落成分は分社独立により川崎車両名義[11][12])・日立製作所笠戸事業所のほか、総合車両製作所横浜事業所がE7系のみ、近畿車輛がW7系のみを担当[新聞 1]。北陸新幹線金沢開業時点での投入予定編成数はE7系が17編成、W7系が10編成の27編成計324両であった[新聞 2][注 4]
開発に至る経緯

2011年12月13日に毎日新聞が「北陸新幹線延伸開業時の車両はE2系をベースにした新型車両をJR東日本が導入する方針」と報じ[新聞 3]、翌14日には北陸地方を基幹とするメディアも一斉に報道した。2012年1月にJR西日本区間を所管する同社金沢支社長が定例会見でJR東日本との共同開発方針を言及[新聞 4]、雪害対策の必要性から開業1年前となる2013年冬シーズンに実車試験を予定しているとの趣旨を発表。同年9月4日にJR東日本・JR西日本両社で共同開発の公式発表を行った[JR 3][JR 4][新聞 5]
構造
トータルデザイン

共通キーワードを””とし、今後首都圏と北陸新幹線沿線を結び、日本の伝統文化と未来をつなぐという意味から「”和”の未来」を車両のデザインコンセプトとした。車体デザインはエンツォフェラーリE6系を手がけた奥山清行の監修により[新聞 6]川崎重工業が以下のキーワードを元にし担当した[新聞 7]。2014年10月1日に財団法人日本産業デザイン振興会の2014年度グッドデザイン賞[JR 5][JR 6]、2015年5月21日に「鉄道友の会」の第58回(2015年)ブルーリボン賞をそれぞれ受賞した[JR 1][JR 2][13][14]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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