新人王戦_(将棋)
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詳細は「棋士 (将棋)#棋士編入試験制度」を参照
インターネット配信

新聞主催棋戦の性格上からか、インターネットでのライブ動画配信は行われてこなかったが、第48期(2017年)では3回戦の藤井聡太 対 横山大樹赤旗名人(アマチュア)の対局がAbemaTV将棋チャンネルで配信された[20]ほか、藤井が佐々木大地に敗れた準々決勝の対局[21]と、決勝三番勝負(増田康宏対佐々木大地)[22][23]ニコニコ生放送も加わって配信された。

第49期(2018年)でも同様に藤井の対局(初戦の2回戦:古森悠太[24]、3回戦:八代弥[25]、準々決勝:近藤誠也[26]、準決勝:青嶋未来[27]、決勝三番勝負:出口若武[28][29])が両サイトにより配信されている。さらに第49期を制した藤井と豊島将之二冠(棋聖・王位、対局当時)との記念対局も両局によって収録配信された[16]
第36期(2005年度)以前の制度

第36期以前は棋戦名が単に新人王戦であった。奨励会予選とトーナメント戦により優勝者を決定した。
奨励会予選

奨励会三段の全会員が参加するトーナメントで、6名が本戦に勝ち進めるシステムであった。持ち時間は各1時間。

この奨励会予選は第36期(2005年度 = 奨励会予選が行われたのは2004年)を最後に廃止された。
トーナメント戦

開始年10月1日時点での
タイトル保持者を除く30歳以下かつ六段以下の
棋士 全員

女流棋士 3名(成績選抜による。第36期は30歳以下[注釈 8]

奨励会三段 6名(奨励会予選通過者)

アマチュア 1名(赤旗名人)

が本戦に参加していた[注釈 9]

1998年度(第30期)には1998年10月1日付で七段に昇段した藤井猛が出場している。

トーナメント形式であること、および、決勝が三番勝負であることは、第37期以降と同じであった。持ち時間は各4時間、決勝三番勝負のみ各5時間であり、いずれも第37期以降よりも長かった。
創設初期の制度

棋戦開設当初の1970年、若手棋士の人数自体が少なかったこともあり、出場資格が「四段?六段」のみで、年齢の制限がなく全員参加だった[30]

1970年度(第1回)準優勝の橋本三治は44歳、1971年度(第2回)優勝の若松政和は31歳、1974年度(第5回)準優勝の吉田利勝は41歳、1975年度(第6回)準優勝の桜井昇は34歳である。

また、新人王戦の観戦記者だった奥山紅樹は1978年の著書『プロ棋士 その強さの秘密』(晩聲社)において、「奨励会二段から、35歳までの六段位棋士(年度途中の昇段者は可)が参加する」と書いている[31]
記録

最長連覇 2連覇 丸山忠久、藤井猛、増田康宏

最多優勝回数 3回 森安秀光、森内俊之、藤井猛

最年少優勝 16歳2ヶ月 藤井聡太(第49期。最年少卒業記録でもある
[注釈 10]

最多出場記録 17回 宮田利男、中井広恵

最多出場記録(制限年齢引き下げ後、第37期以降) 11回 阿部光瑠

奨励会三段の最高成績

第44期(2013年度)において、都成竜馬が奨励会員として初めて優勝を果たした[32]。この快挙を受け日本将棋連盟は、「新人王戦で奨励会三段が優勝した場合、進行中の三段リーグ終了時に次点[注釈 11]をつける」という規定を2014年1月14日付で新設、2014年4月開始の第55回奨励会三段リーグより適用し[33]、新人王戦優勝の都成には第55回奨励会三段リーグの終了時(2014年9月)に次点が与えられた[33]

なお優勝者のうち、青野照市(第5期)、森内俊之(第18期)、糸谷哲郎(第37期)、上野裕寿(第54期)の4名は、段位が三段の時に奨励会員としてエントリーされ、棋戦進行中に四段昇段し優勝している。
アマチュアの最高成績

第41期(2010年度)では、元奨励会三段の加來博洋赤旗名人が決勝に進出した。1勝2敗でアマチュア初の公式棋戦優勝はならなかったが、アマチュアの公式棋戦準優勝は史上初の快挙であった[注釈 12]
決勝戦の同門対決

第2期の
若松政和森安秀光は共に藤内金吾門下であり、第9期の小阪昇と森安秀光との決勝もまた藤内金吾門下同士である。

第12期の田中寅彦伊藤果は共に高柳敏夫門下である。

第54期の藤本渚上野裕寿は共に井上慶太門下である。

歴代決勝結果

決勝三番勝負・記念対局の○●は優勝者から見た勝敗(三番勝負は左が第1局)。

「年度」は決勝三番勝負が行われた西暦年と同じ。

制限年齢引き下げ前
期年度優勝者勝敗準優勝者記念対局の勝敗
1
1970山口英夫○○?橋本三治大山康晴
21971若松政和○○?森安秀光●大山康晴
31972石田和雄○●○桐山清澄中原誠
41973森安秀光○●○勝浦修○中原誠
51974青野照市○○?吉田利勝●中原誠
61975森安秀光 (2回目)○○?桜井昇●中原誠
71976石田和雄 (2回目)○○?森安秀光●中原誠
81977森安秀光 (3回目)○○?真部一男○中原誠
91978小阪昇●○○森安秀光●中原誠
101979青野照市 (2回目)○○?坪内利幸○中原誠
111980森信雄○○?島朗●中原誠
121981田中寅彦○○?伊藤果●中原誠
131982小野修一○○?島朗●加藤一二三
141983中村修○○?宮田利男谷川浩司
151984小野修一 (2回目)○○?中村修●谷川浩司
161985井上慶太●○○森下卓●中原誠
171986塚田泰明○○?脇謙二○中原誠


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