新三人娘
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一方で、三人揃って雑誌の取材を受けたり[13]、ジョイント・コンサートを行ったり[14]音楽番組等で共演する機会はあった[15]

2009年1月31日に古賀政男音楽博物館(東京都渋谷区)で開催された「酒井政利のJポップの歩み[16]」では三人の特性について酒井政利が、「日本情緒を備えた小柳ルミ子」「海を渡ってきた、南国情緒を備えた南沙織」「芸名の如く、天から地へ降って舞い降りたような天地真理」と分析した。

三人そろって歌手デビュー40周年を迎えた2011年には、三人の楽曲のみで構成されたベスト・アルバム『GOLDEN☆BEST 新三人娘 ?天地真理・小柳ルミ子・南沙織?』(MHCL1933/4)が発売された。
エピソード

小柳・南は揃って1971年暮れの『
第2回日本歌謡大賞』と『第13回日本レコード大賞』で新人賞を受賞している(レコード大賞では、小柳が最優秀新人賞)。天地は翌年、第14回日本レコード大賞大衆賞を受賞した。

小柳・南は1971年暮れの『第22回NHK紅白歌合戦』に出場歌手として、デビュー年ながらも選ばれた。南に至っては歌手デビューからわずか半年後での選出で、紅組司会の水前寺清子から「ティーンのアイドル」と紹介された[17]。天地は翌年の第23回紅白で初出場。その後第25回紅白まで、3年連続で三人揃って出演した。

1971年から1973年の紅組トップバッターを、それぞれ三人が務めている。
1971年・第22回NHK紅白歌合戦 - 南沙織/17才1972年・第23回NHK紅白歌合戦 - 天地真理/ひとりじゃないの1973年・第24回NHK紅白歌合戦 - 小柳ルミ子/漁火恋唄

野口五郎が『速報!歌の大辞テン』にゲストとして出演した際、当時NHKの音楽番組に出演するには事前にNHK内部オーディションに合格しなければならなかったが、自分(野口)や同期歌手の研ナオコが数回チャレンジしても不合格だったのに対し、ある日サンダル履きとラフないで立ちでオーディションを受けに来た南が、あっさりと一発合格したので驚いたという(歌唱力に自信があったのに野口と研ともども、7回程度受けてやっと合格した、という話の中で語られた)。

人気のバロメーターのひとつである女性芸能人ブロマイドの売上実績は、1971年・1972年は南沙織が1位、1973年は天地真理が1位であった。

小柳と南は、偶然にも誕生日が同じ7月2日だった。共演する機会が多かったフジテレビ系列音楽番組『夜のヒットスタジオ』でも、一緒に祝われることがあった。同番組で行われた南のさよなら企画(1978年9月25日放送)の際は、小柳と南がともに寄り添い、涙ながらに「マイ・ウェイ」を歌唱した。

小柳と天地は、かつて芸能事務所が同じ渡辺プロダクションの所属であった。その後二人は2000年以降も特別番組などで共演することがあった。それらの番組で、小柳が「自分はデビュー当時母の手縫いの衣装であったが、真理ちゃんはいつも煌びやかな衣装が用意されていた。」などと語ったことがある[18]

南と天地は、かつてレコード会社が同じCBSソニー(現・ソニー・ミュージックエンタテインメント)であった。

2005年以降の近況

小柳ルミ子
「新三人娘」の中では唯一小柳のみが、現在もテレビ番組出演などコンスタントに芸能活動を続けており、その傍らで2007年からは週刊誌『週刊大衆』でコラムを連載していた。2011年3月には、2010年代初となるシングル盤「やさしくして」を発表。昭和時代の音源を集めたCD-BOXも発売された。

南沙織
2006年に自身が監修した歌手デビュー35周年記念CD-BOXスタジオ・アルバム紙ジャケット復刻盤)が発売され、オリコン総合アルバムチャートの84位にランクインした。公的な芸能活動は殆どしていないものの、定期的に新作ベスト・アルバムが発売されているほか、新聞社のインタビューに応じることがある。

天地真理
1980年代までに録音した音源が収録された歌手デビュー35周年記念CD-BOXが2006年にリリースされる。同ボックスでは、往年のテレビ番組「まりちゃんシリーズ」映像がDVDで初商品化され、ボーカル新録音盤『35th Anniversary』も発表した。2010年10月にはテレビ番組『解禁!(秘)ストーリー ?知られざる真実?』に出演し、小柳と二人でアイドル時代の想い出を語った。
関連作品

ゴールデン☆ベストシリーズ
GOLDEN☆BEST 新三人娘 ?天地真理・小柳ルミ子・南沙織?(2011年8月17日発売、MHCL-1933/4)GOLDEN☆BEST 小柳ルミ子 シングル・コレクション(2005年3月24日発売、MHCL-518/9)GOLDEN☆BEST 南沙織 筒美京平を歌う(2002年6月19日発売、MHCL-113/4)[19]GOLDEN☆BEST 南沙織 コンプリート・シングルコレクション(2010年9月8日発売、MHCL-1788/9)GOLDEN☆BEST 天地真理 コンプリート・シングル・コレクション・アンド・モア(2002年11月20日発売、MHCL-175/6)[19]GOLDEN☆BEST 天地真理(2013年4月17日発売、MHCL-2256)

CD-BOX
小柳ルミ子 CD-BOX - 通販CD小柳ルミ子 デラックス・ボックス - 限定生産CDCynthia Memories - 通販CDCYNTHIA ANTHOLOGY - 限定生産CDドーナツ盤型12cmCDコレクション - 限定生産通販CDCynthia Premium - 限定生産CD天地真理 プレミアム・ボックス - 通販CD
脚注[脚注の使い方]^ 週刊アサヒ芸能 2012年6月28日特大号 俺たちが愛した美少女選抜BEST30 第1弾・70年代編
^ 週刊誌週刊大衆』(双葉社刊)における連載コラム「ルミ姉の清く正しく美しく」にも、プロフィールとして「宝塚音楽学校を首席で卒業」と記載された(「週刊大衆」2009年6月22日発行、第52巻第39号・通巻第3183号)P.106参照。
^ 「わたしの城下町」(1971年4月25日発売、L-1026R)以降、当楽曲と同じく作曲:平尾昌晃による「お祭りの夜」(1971年9月25日発売、L-1057-R)、「雪あかりの町」(1972年1月25日発売、L-1070R)が発売された。
^ 週刊誌『アサヒ芸能』(2008年10月16日発行、第63巻39号・通巻3137号)にて、シンシアの寄稿で明かされている。
^ 泉麻人著『僕の昭和歌謡曲史』(講談社文庫刊)、堤昌司(音楽ライター)著『GOLDEN J-POP/THE BEST 南沙織』(1998年11月21日発売、SRCL-4414/5)の歌詞ブックレット内ライナーノーツなど。
^ 歌手デビュー30周年CD-BOX『CYNTHIA ANTHOLOGY』(2000年6月7日発売、SRCL-4801)解説本より。
^ 歌手デビュー時のキャッチフレーズは、「あなたの心の隣にいる、ソニーの白雪姫」。
^ ピンク・レディーが登場するまで歴代1位の記録であった。女性ソロでは松田聖子が1982年に「赤いスイートピー」(1982年1月21日発売、07SH-1112)で6枚目のシングル1位獲得を達成し、さらに記録を伸ばした。


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