新スタートレック
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『新スタートレック』は『宇宙大作戦』の続編ではあるが、時代を約80年後に設定し[注釈 1]、登場人物を総入れ替えした「次世代」の物語である[注釈 2]。なお、『新スタートレック』の放送期間中にも『宇宙大作戦』キャストによる映画が2本公開され、特に第6作の『スタートレックVI 未知の世界』は、『新スタートレック』のバックストーリーとして惑星連邦クリンゴン帝国の歩み寄りを描き、『新スタートレック』の主要キャラクターの一人であるウォーフの祖父も登場した。

当初、『新スタートレック』は視聴率が振るわずに打ち切りの話なども浮かんでいたが、シーズン中盤から人気が上昇した[1]。しかし、『新スタートレック』はテレビ作品としては第7シーズン限りで終了し、そのキャストは劇場映画版に移行した。『宇宙大作戦』と『新スタートレック』のキャストが競演する映画第7作が公開されたのが、『新スタートレック』終了の約半年後である。

『新スタートレック』の第6シーズン途中からは、スピンオフ番組『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』が並行放送され、『新スタートレック』の終了後には新シリーズの『スタートレック:ヴォイジャー』のテレビ放送が始まり、先に始まっていた 『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』と並行して放送された。なお、『新スタートレック』は『宇宙大作戦』の放送終了から18年のスパンを経て開始したが、以降『スタートレック:エンタープライズ』終了の2005年まで、『スタートレック』のテレビシリーズは19年の間継続的に放送されていた。

ちなみに、主要キャスト中でもパトリック・スチュワートは5本、ジョナサン・フレイクスは8本、レヴァー・バートンは2本、ゲイツ・マクファーデンは1本のエピソードで監督も兼任しており、フレイクスとバートンはその後のシリーズ作品でも監督を務めている。
特徴

女性の社会進出が広がったことを受け、前作に比べて女性士官の活躍が大幅に増えているのも特徴の1つである。例えば、ビバリー・クラッシャーは医療部門の責任者であり、上級士官の不在時には艦橋で指揮を執ることもある。これ以外にも女性の艦長・提督もゲストとして頻繁に登場するようになり、後続番組の 『スタートレック:ヴォイジャー』では女性の艦長が主役を務めるまでに発展する。

『宇宙大作戦』では敵役としてクリンゴン人が人気を得たが、『新スタートレック』でも強敵ボーグの登場がシリーズの人気獲得に大きく貢献した[1]。また、SF的なアイデアを盛り込んだ小道具としてはホロデッキの登場が作品世界を拡げた。ホロデッキ内の仮想世界という設定で、宇宙船内では存在し得ない情景や人物も時間・空間を問わずストーリーに無理なく組み込むことができ、演出面の制約はほぼなくなった。
あらすじ

ジェームズ・T・カークがU.S.S.エンタープライズを率いて5年間にわたる歴史的な調査飛行を終えてから約80年後の24世紀、その艦名を受け継ぐ惑星連邦宇宙艦エンタープライズ(U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-D)は冷静沈着なピカード艦長指揮の下、時に人類未踏の星域への探索に、時に惑星連邦周辺諸国との交渉にと銀河を飛び回る。冗談と女好きなライカー副長、人間になることを望み、学ぶアンドロイドのデータ、惑星連邦とクリンゴン帝国との間で悩めるクリンゴン人ウォーフなど個性的なキャラクターたちが活躍する。
エピソードリスト詳細は「新スタートレックのエピソード一覧」を参照
放映

1987年9月28日 - 1994年5月23日放映(本国での放映日)。全7シーズン、178話。初回、最終回をはじめ、前後篇に分かれる大作エピソードもいくつかある(本国での放映では時間枠自体が通常の2倍ある場合や、シーズン最終話と次シーズンの1話目にまたがる場合(クリフハンガー方式)が多かった)。

日本では、地上波での放映は関西テレビなど地方局の深夜枠での放送が大半でかつ枠の移動が多く、スーパー!ドラマTVなどでCS放送が始まるまでは、確実に視聴できる環境はなかなか整わなかった。

なお、日本語吹き替え版では「銀河系級(他のエピソードではギャラクシー級)の宇宙船」(第37話「埋もれた文明」)など、一部に訳語の不統一や誤訳が見られる。これは複数の翻訳家が台本を担当しているためだと思われる。


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