抗うつ薬による薬物治療は効果が現れるまで2週間以上かかるのに対し、断眠療法は断眠の直後から抗うつ効果が現れる。重いうつ状態から劇的に改善することも多い。ただし、効果が長く続かない場合が多く、断眠療法の後で睡眠をとるとうつ症状が再燃することがある。 断眠療法の効果を長続きさせるために、抗うつ薬などによる薬物療法、高照度光療法、睡眠時間帯をずらす方法などを併用するとよい。
併用療法
関連項目
徹夜
うつ病
躁うつ病(双極性障害)
光療法(高照度光療法)
脚注^ Pflug B and Tolle R : Disturbance of the 24-hour rhythm in endogenous depression and the treatment of endogenous depression by sleep deprivation. Int Pharmacopsychiatry 1971 ; 6 : 187-196.
^ 睡眠医療 第2巻 第1号 2007 特集 うつと睡眠をめぐって 「8.うつ病の時間生物学的治療」 (株)ライフサイエンス
参考文献
精神科治療学 Vol.17増刊号 気分障害のガイドライン 「第5章 治療法の解説 断眠療法」 2002年10月 星和書店
睡眠医療 第2巻 第1号 2007 特集 うつと睡眠をめぐって 「8.うつ病の時間生物学的治療」 (株)ライフサイエンス
外部リンク
⇒断眠療法によるうつ病治療