複数の文学賞を主催・運営しており、2月号で文藝春秋読者賞、3月号と9月号で芥川賞、6月号で大宅壮一ノンフィクション賞、7月号で松本清張賞、12月号で菊池寛賞の受賞者が発表される。
特に芥川賞の時は、販売部数が大きく増大する。受賞作として20代になったばかりの金原ひとみ『蛇にピアス』や綿矢りさ『蹴りたい背中』を掲載した2004年3月号、ピース・又吉直樹『火花』と羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』を掲載した2015年9月特別号は、それぞれ100万部を超える記録的な発行部数となった。
書店や売店で掲示する最新号の宣伝広告は、黒と朱色の2色刷で、2018年(平成30年)までは文字が全て手書きの毛筆であった。
文藝春秋の看板出版物であることから、社内では「本誌」と通称されている。 保守的な論調を基調としているため[4]、日本共産党、社会民主党など左派政党には批判的な立場を取り、非時事コラムでもこれらの政党政治家の文章はあまり掲載はされない[注釈 1]。しかし、瀬戸内寂聴、澤地久枝、坂本龍一、森村誠一など左派系の作家・進歩的文化人(九条の会賛同者)の寄稿が掲載されることは珍しくない。 号数部数備考出典 「国民雑誌」と評されることがあり[8]、毎日新聞社実施の『全国読書世論調査』「買って読む」「いつも読む」の両方で1950年(昭和25年)、1951年(昭和26年)以後「群を抜いている」[8]。平均実売数が50万部から80万であり、『中央公論』の1954年(昭和29年)以後の最大実売数14万部弱であるから、隔絶している[8]。
論調
発行部数上位の号
2004年3月号118万5000部金原ひとみ『蛇にピアス』、綿矢りさ『蹴りたい背中』を掲載 [5]
2015年9月特別号110万3000部又吉直樹『火花』、羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』を掲載
特装版[注釈 2]5万3000部を含む
電子雑誌版も1万ダウンロードを突破[6]
1990年12月号105万部『昭和天皇独白録』を掲載[5][7]
1976年9月号100万部村上龍『限りなく透明に近いブルー』を掲載[7]
1977年9月号100万部三田誠広『僕って何
国民雑誌