文字多重放送
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民放地方局(主に東名阪以外の民放各局)では、キー局制作の字幕放送付加番組を時差ネットで放送する場合、設備やシステムの都合などにより、字幕放送に対応できない事もある[注釈 6]。
日本放送協会(NHK)については、一部地域で独自番組を放送するために時差放送となるものも含め、すべての字幕放送付加番組に対応している[注釈 7]。
元々「字幕放送」は聴覚障害者のテレビ視聴を支援するためのクローズドキャプション(CC)として行われているため、原則として出演者が発する音声から直接文字を起こしている。ワンセグの開始以降は、聴覚に異常がなくても、周囲の音が大きく音声が聞き取りにくい場所や、公共の場所(公共交通機関車内など)などの音を大きく出せない場所でのテレビ視聴の際にも、ヘッドホン・イヤホン利用の他、字幕放送が行われていれば一つの選択肢として有効になっている。また、用語の漢字表記等(特に番組独自用語)を知りたい時にも有効な手段といえる。2か国語放送を実施されている時に限られるが、洋画や海外ドラマがテレビ放送される際、オリジナル言語音声の副音声(主音声は日本語吹き替え)と併用することによって、実質的な字幕スーパー版[注釈 8]として視聴することも多くみられる。
日本国内のテレビではNHK・民放各局・放送大学(地上波・BSとも)で、主に日本語のものを実施している。
2012年の時点で、NHK総合・NHK Eテレ・在京キー局5系列のほとんどのゴールデンタイムの番組、朝昼夕夜のニュース番組(一部地域の地域情報番組も含む)と一部の深夜番組にも導入している。
ワンセグ放送でも字幕放送は実施されているが、ワンセグ端末の字幕表示は規格上オプション機能であるため、字幕非対応の端末もある。auやソフトバンク・NTTドコモ(P901iTVを除く)、PHSはウィルコムの機種やニンテンドーDS用チューナー、ワンセグ付きポータブルDVDプレーヤー等、おおむねの端末は字幕表示に対応している。
@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}録画機器においては、アナログ放送時代のVHS/ベータマックスにおいては、直接的には文字放送の字幕信号を録画することができないため、文字放送内蔵テレビ・またはチューナーの外部出力端子から、VHSの外部入力端子に接続するか、S-VHSでは字幕放送の信号も録画できるようになっていたが[要出典]、デジタル放送以後のHDD・DVD・BD等においては直接字幕放送の信号も記録できるようになっておりテレビを受信している時同様に字幕のオン・オフの切り替えができる。一部の機種ではDRモード以外のモードでは「字幕焼きこみ」をオンにすることで(字幕をオフにすることはできない)字幕が記録できるようになっている。
運用開始とその拡大
NHKはBS2とBShiで本放送開始の2000年12月1日から本放送終了の2011年3月31日まで、総合テレビとEテレで本放送開始の2003年12月1日から、BS1とBSプレミアム(BS2とBShiの実質的な統合)で2011年4月1日から実施している。
日本の民放BSデジタル局(スカパー!(旧:スカパー!e2)に属するチャンネル以外)では、BS-i(現:BS-TBS)とBSジャパン(現:BSテレ東)が開局の2000年12月1日から開始し、BS日テレ・BS朝日・BSフジも翌2001年までに開始。更に2012年に入ってからはTwellV・Dlife(同年3月17日の開局と同時)・J SPORTS(有料テレビ局)[40]で開始。2015年12月1日からはWOWOWでも開始[41]。2018年10月1日からはこれまで無料放送局で唯一実施していなかったBS11でも開始。2022年3月にはBSよしもと、BSJapanext、BS松竹東急でも開局と同時に開始された。
BSデジタル放送(旧:スカパー!e2に属するチャンネル以外)では、NHK BSプレミアム・BS朝日[注釈 9]・BS-TBS・BSテレ東[注釈 10]・BSフジ・放送大学・Dlife・BS松竹東急で字幕放送付加番組が比較的多い。ただNHK BS1・BS日テレ[注釈 11]・BS11[注釈 12]・TwellV・BSJapanext[注釈 13]・BSよしもとでは現在の所、字幕放送付加番組は概ね1番組から3番組程度とごく少数に留まっている[注釈 14]。
日本のCS放送では、スカパー!プレミアムサービス(旧:スカパー!HD/SD)およびスカパー!(旧:スカパー!e2)(BSに属するチャンネルも含む)において、一部のチャンネル(テレ朝チャンネル1・2、アニマックス、囲碁・将棋チャンネル、衛星劇場、エムオン!、MTV、GAORA、キッズステーション、J SPORTS、時代劇専門チャンネル、スーパー!ドラマTV、スカイA、釣りビジョン、ディズニー・チャンネル、ディズニージュニア、TBSチャンネル1・2[注釈 15]、東映チャンネル、日本映画専門チャンネル、ファミリー劇場、フジテレビワンツーネクスト、AT-X[注釈 16])で日本語のクローズドキャプションによる字幕放送を行っている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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