文字多重放送
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

試験放送開始時の番組表は以下の通り[16]

番組番号項目放送時間ページ数備考
1目次総合テレビと同一1
2主なニュース0:00?22:001ニュースの見出し
3ニュース0:00?22:008
4ローカルニュース0:00?22:004(東京2、大阪2)
5天気予報0:00?22:002(東京1、大阪1)
6おしらせ総合テレビと同一4(東京2、大阪2)聴力障害者向けお知らせ
7連続テレビ小説
あらすじ総合テレビと同一3『おしん』のあらすじ
日曜日は「おしん」以外の番組紹介
8字幕番組8:15?8:30
12:45?13:00『おしん』の字幕。月?土


サービス開始当初はテレビジョン放送局自体には4本ある走査線の内の1本しか割り当てられず、残りの3本はテレビジョン放送局以外の放送事業者への割り当てとした。このため各放送局は放送設備を共用して文字多重放送を行う形式上の子会社を立てて対応した(後に緩和)。放送事業者は収益を得るためにコンテンツ内に広告を入れることが認められていた。字幕放送はテレビジョン放送局用の走査線が使用される。

関東地区の子会社一覧


NHK: 日本文字放送(テレモ日本)

日本テレビ: AXES4

TBS: 東京データビジョン

フジテレビ: (無し)

テレビ朝日: 朝日レタービジョン

テレビ東京: 日経テレプレス


株式市況、ニュース・天気予報、フライトインフォメーションや、番組連動の字幕放送を放送していた。しかし、2003年12月に始まった地上デジタル放送のデータ放送インターネットの普及により、民放は独立番組の放送を徐々に終了させていった。NHK総合テレビで独立番組を放送してきた日本文字放送(テレモ日本)も2008年3月31日をもって放送を終了し、NHK本体が放送していた900番台の番組のみがアナログ放送終了まで提供された。

字幕放送は、番組番号999#で行われていた。文字放送対応チューナーで999#を入力するか、字幕ボタンを押せば番組と連動した字幕放送を見る事ができた。なお、生放送番組などではリアルタイム字幕放送(画面表示までには若干のタイムラグが発生する)が行われていた。アナログ放送では表示のために、追加の電子回路、コンピュータが必要だったので対応するテレビが少なかった。

NHKは字幕放送を総合テレビ1985年11月29日から、衛星第2テレビ(BS2)(BSプレミアムのアナログ放送でも継続)で1997年10月5日から、Eテレでは1999年1月4日から実施した。

日本国内の民放では、1985年から東京大阪を中心に開始した。当初は実施局は少なかったが、1997年秋以降、放送法の改正による規制緩和で多重放送の免許が不要となり、全国ほぼ全ての局で順次開始した[注釈 1]


基本的に000 - 999の最大1000番組分が割り当てられ、そのうちの000が総目次、999が字幕放送(のちに899が標準目次チャンネル[注釈 2]となった)の番組番号となっていた。そのため、通常の文字放送は001-998の998番組(のちに997番組)が割り当てられていた。

NHK総合テレビの場合は、000 - 899までは日本文字放送(テレモ。放送終了後の2009年NHK情報ネットワークと合併、NHKグローバルメディアサービスとなり法人消滅)に割り当てられており、NHK本体は900 - 999の100チャンネルが割り当てられていた。


標準目次(899#)は、当初はテンキーで3桁の番組番号を入力して番組を選んでいたのをメニュー形式で選択できるようにするためのもので、所定の書式の目次情報を送信することで対応した受信機ではメニュー形式で表示することができた。この場合、標準目次非対応の受信機では単なるテキストの目次として表示される。

ハイブリッド方式による文字多重放送では、日本テレビ放送網京王技研工業(現:コルグ)沖電気工業が開発した音符符号化方式「MUSCOT[注釈 3]」を付加音機能として採用しており、音楽を流すことができた[19][20]。付加音機能は基本機能ではメロディ音9音色・最大6音同時出力かつ、リズム音5音色・最大5音同時出力、追加機能ではメロディ音32音色・最大16音同時出力かつ、リズム音16音色・最大8音同時出力が発音仕様として定められた[21][22]。各社から文字放送の付加音機能と、同様にメロディ機能に「MUSCOT」を採用したキャプテン規格(CAPTAIN PLPS)[19][20]に対応したデコーダや音源LSIが開発され、コルグからはデコーダ「TVM-2」[19][23][24]「TVM-3」[25][26]日本楽器製造(現:ヤマハ)からはFM音源LSI「YM3526[27][28]、「YM2413[29][30]などが開発・販売され、文字放送受信機やキャプテン端末に搭載された[注釈 4]。NHK系のテレモ日本や日本テレビ系のAXES4では、付加音機能を使用したカラオケのコンテンツが存在した[34]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:167 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef