文化財防火デー
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半年の間に3件の国宝(当時)が火災に遭ったのである[2]。これらの事件によって日本国民の間でも、火災などの災害から文化財を保護する必要性について議論が高まり、1950年(昭和25年)に文化財保護法が制定される一つの契機となった。

1955年(昭和30年)、文化財保護行政が確立するとともに、日本国民への普及啓発事業が行われるようになった。その一環として、当時の文化財保護委員会(現在の文化庁)と国家消防本部(現在の消防庁)が、文化財を火災・震災その他の災害から守るとともに、日本国民の文化財愛護思想の高揚を図るため、1月26日を「文化財防火デー」と定めた。この日が選ばれたのは、法隆寺金堂が焼損した日であること、また、冬季が1年のうちで最も火災が発生しやすい時期であることからである。

以来、毎年この日を中心に、文化庁、消防庁、教育委員会、文化財所有者等が連携して、日本各地で防火訓練などの文化財防火運動が行われている。また、国庫補助による国宝建造物等への火災報知機スプリンクラー設備などの設置も進められた。1950年(昭和25年)の文化財保護法施行以降に指定された日本の国宝建造物には火災で焼失した例はない(2008年(平成20年)4月現在)[3]。2004年(平成16年)の第50回文化財防火デーの際には、記念事業として、文化財防火・保護に携わってきた54団体に『文化財防火功労賞』が贈呈された。
脚注^ 東京消防庁
^ 文化財保護法公布直後の1950年7月には鹿苑寺金閣が焼失している。
^ ただし、1950年以降も重要文化財建造物のうちには焼失したものがある(妙心寺鐘楼、延暦寺大講堂など)。

関連項目

文化遺産保護制度

日本の記念日一覧

外部リンク

文化庁による解説


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