敷島_(たばこ)
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贈答用(2円)、卓上用(1円)用もラインナップされていた[7]が、この頃から製造中止が噂されるようになった[8]

第二次世界大戦が始まると戦費捻出のためタバコの一斉値上げが行われた。1943年(昭和18年)1月17日には敷島20本入りの価格が35銭から65銭、同年12月26日には65銭から1円へと値上げが行われた[9]。さらに翌1944年(昭和19年)、戦局が悪化するとタバコの製造自体もままならなくなり、資材不足のため敷島は、ほか6品種とともに廃止された[10]
登場する作品

正宗白鳥『何処へ』(「早稲田文学」1908年1月)に「珍しく敷島を袂から出して火をつけ」とある。

夏目漱石行人』(『朝日新聞』1912年12月6日?1913年11月5日)の主人公が「敷島」を愛用している。

谷崎潤一郎『鮫人』(「改造社」1926年2月3日)で登場人物が敷島を購入する描写がある。

関連項目

たばこの銘柄一覧

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 石川欣一によれば「「敷島」は明治37年6月29日に20本入りが8銭、大正15年に100本入りが90銭、200本入りが1円80銭、昭和7年に120本入りが1円8銭で売り出された」という[3]
^ この命名は軍艦のほかに神風特別攻撃隊の小隊名にも用いられている[4][5]
^ 大正天皇御大典記念として1915年(大正4年)に発売されたタバコ[6]

出典^ 第6章 煙草消費の変容と煙草専売の運営戦間期日本の家計消費 世帯の対応とその限界、西川邦夫、東京大学社会科学研究所研究シリーズ No. 57、東京大学社会科学研究所、2015、p85
^ 水府葉(読み)スイフバコトバンク
^ 石川欣一『タバコ・あれこれ』ダヴィッド社、1957年、p.199
^ 田中康二『本居宣長の大東亜戦争』ぺりかん社、2009年7月、pp.140-144。ISBN 9784831512420
^ 田中康二『国学史再考:のぞきからくり本居宣長』新典社〈新典社選書47〉2012年1月、pp.170-172。ISBN 9784787967978
^ 石川欣一『タバコ・あれこれ』ダヴィッド社、1957年、pp.201-203
^ 十一年ぶり、突然の値上げ発表『東京日日新聞』昭和11年11月11日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p335-336 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
^ 半端な値段のチェリー、朝日ががた落ち『大阪毎日新聞』昭和11年12月11日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p337)
^ 一年に二回の値上げ、こんどは平均五割『毎日新聞』昭和18年12月27日東京版(『昭和ニュース事典第8巻 昭和17年/昭和20年』本編p577)
^ 手巻き用「のぞみ」両切り「朝日」発売『朝日新聞』昭和19年10月9日(『昭和ニュース事典第8巻 昭和17年/昭和20年』本編p577)

参考文献

『たばこ専売史(1)』1964年、日本専売公社。


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