ジャズにおいて、1960年代頃から、教会旋法が利用されるようになってきた。第一は、あるコードにおけるアベイラブル・ノート・スケールとしての利用法である。第二は、モード(旋法)を調としてとらえ、その上でフレージングを行ったり和声を構成したりする利用法である。第二の利用法では、各旋法の主音と特性音とが重視される。
以下の教会旋法が用いられている。
ドリアン Dorian
フリジアン Phrygian
リディアン Lydian
ミクソリディアン Mixolydian
エオリアン Aeolian
ロクリアン Locrian
現代において教会旋法が用いられるのは、従来の狭義の調性、つまり長調と短調とによる音楽からの脱却を目的としている。このため、アイオニアン Ionian はあまりにも従来の調性である長調を感じさせるので、用いられない。
名称♯や♭が付かない表記ハ調における表記
アイオニアン
ドリアン
フリジアン
リディアン
ミクソリディアン
エオリアン
ロクリアン
脚注^ 『グラウト/パリスカ 新 西洋音楽史〈上〉』 音楽之友社、86頁。
関連項目
旋法
外部リンク
⇒MAB音楽資料室 教会旋法
表
話
主格
ドリア旋法 - フリギア旋法 - リディア旋法 - ミクソリディア旋法
変格
ヒポドリア旋法 - ヒポフリギア旋法 - ヒポリディア旋法 - ヒポミクソリディア旋法
その他
イオニア旋法 - ヒポイオニア旋法 - エオリア旋法 - ヒポエオリア旋法 - ロクリア旋法 - ヒポロクリア旋法
ディアトニック
Ionian (I) - Dorian (II) - Phrygian (III) - Lydian (IV) - Mixolydian (V) - Aeolian (VI) - Locrian (VII)
マイナー
Melodic minor (I) - Dorian ♭2 (II) - Lydian Augmented (III) - Lydian Dominant (IV) - Mixolydian ♭13 (V) - Locrian ♮2 (VI) - Altered (VII)
典拠管理データベース: 国立図書館
ドイツ