なお、政権を担当していない政党は野党とよばれ、政権を監視し権力の濫用を抑えることが期待されている。野党が存在しない、もしくは極端に小規模な野党しか存在しない場合は政権が拡大し、独裁政権が誕生しやすい。
政権という言葉は、政府とほぼ同義で使われる場合もある[3]。 民主主義国家においては、政治上の権力は国民に属するが、一般的には国民が政権を保持しているとは言わない。多くの場合は国家元首もしくは首相を中心として、閣僚や与党が政権を保持すると認識される。国家元首や首相を輩出する政党に変更があった場合、「政権交代」とよばれ、政治上の重要な出来事として扱われる。二大政党制や多党制ではしばしば政権交代が行われる。 戦後の日本はおおむね自由民主党による一党優位政党制の国家であり、1955年から1993年まで政権交代は行われなかった。 議会制民主主義の下では、国民が各政党の掲げる政策をもとに選挙によって政権を選択するので、広義には、政権獲得時に選挙で掲げた政策を実行する能力のことを意味する。狭義には、国民生活 日本で政権交代がほとんどなされない理由として、与党側からは野党が政権担当能力を有しないことが原因と指摘されることが多いが、近年は野党内にもかつて政権中枢に参与していた顔ぶれも存在している為、一概に政権担当能力の有無のみを以って政権交代が行われない理由を論ずることは難しくなっている。
政権保持者
政権担当能力
脚注[脚注の使い方]
出典^ a b 『政治・経済用語集』(山川出版社)
^ 西尾勝 『行政学』(新版)有斐閣、2001年。ISBN 9784641049772。
^ 日本大百科全書「政権」
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