政党制
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大政翼賛会は政治結社のため、一党独裁制には該当しない[20]
アメリカ軍占領下と日本国憲法下

アメリカ軍占領下で無産政党に連なる政治家たちが革新政党の集合体として日本社会党を結成し、また保守政党に連なる政治家たちが日本自由党日本進歩党日本協同党などに分裂して派閥を取り込む包括政党を結成した。1947年日本国憲法が施行され、1948年秋まで日本社会党と民主党による連立内閣(片山内閣芦田内閣)が続き、吉田茂自由党内閣が続いた[16]

1955年保守合同自由民主党が誕生し、40年近く同党の一党優位体制が続いた(自民党の派閥による55年体制)。1993年の総選挙で自民党は過半数を下回って宮澤内閣は敗北し、日本新党細川護熙を首班とする日本新党、新党さきがけ新生党、社会党、公明党による非自民・非共産連立政権が成立し、55年体制は崩壊した。非自民政権は短期間で崩壊し、社会党と自民党の連立による村山内閣を経て、1999年から自民党は公明党と連立するようになった。その間、非自民・非共産勢力が結集し、民主党を結党。民主党が自民党の議席数に迫るなど自民党の一党優位体制が崩壊し、二大政党制になりつつあった。2009年の総選挙における民主党大勝で再び非自民政権が誕生したものの、短期間で崩壊し、2012年の総選挙で自公連立政権に戻った[16]。民主党政権の崩壊後、民主党の党勢低迷もあり、再び自民党の一党優位体制に戻った。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ヨウェリ・ムセベニによる国民抵抗運動は存在した。
^ 政党活動が禁止されている訳ではないが、地域別に無所属議員が選出されている。議員の選出には思想よりも血縁や地縁の影響力が強いとされる。
かつてナウルも無党制だった。
^ マレーシアは一種のヘゲモニー政党制に該当し、原子化政党制に該当しないとする説もある。
^ ある政治家(クライアント)が特定の有権者や団体(パトロン)から支援を受け、クライアントはパトロンに有利になるよう国会や行政に働きかける互酬的関係を指す(例:パトロンの借金を棒引きしてもらうため、クライアントが銀行に掛け合う。謝礼としてパトロンは選挙においてクライアントに投票し、ときにはクライアントの選挙運動も補助する)。パトロン・クライアント関係とも言われる。
フィリピンでは特にこうした関係は「パドリノ・システム」と呼ばれる。「パトロン#フィリピン」も参照
^ 議員の政党間の転籍が比較的容易に行なわれており、二重党籍を持つ議員も存在する。また、選挙においては政党指導部よりも議員個人主導による選挙運動が行なわれている。
フィリピン共産党は組織化されており大衆政党に近い存在であるが、フィリピン政府によって非合法化されている。

出典^ a b c d 政党制 - コトバンク
^ 政治学の第一歩、93頁。
^ 政治学の第一歩、89頁。
^ a b 政治学の第一歩、92頁。
^ 政治学<第2版> (Next教科書シリーズ)、120頁。
^ 政治学の第一歩、109頁。
^ インドにおける選挙政治と政党政治に関する分析
^ 旧ソ連諸国における憲法動態と支配政党体制の比較研究
^ 西ドイツ「68年運動」と戦後政治秩序の変容
^ スウェーデンの年金改革における政党政治の影響に関する比較政治過程論的考察
^ 野党(Opposition)の研究
^ 政治学 補訂版 (New Liberal Arts Selection)、507頁。
^ 前原誠司氏が再始動 国民民主党京都府連会長に就任 「二大政党制へ、原点に戻って頑張る」
^社民党OfficialWeb 理念
^ ヨーロッパにおける政党競合構造の変容と政党戦略
^ a b c d e f g 日本大百科全書(ニッポニカ)「政党」
^ 朝日日本歴史人物事典「伊藤博文」
^ 世界の歴史まっぷ 「政党政治の展開」
^ 学び直す日本史<近代編>、181頁。
^ 政党システムの比較政治史的研究-起源から「凍結解除」まで-

参考文献

三谷太一郎『政党システムの比較政治史的研究』1992年。 

若松新『野党(Opposition)の研究』1998年。 

渡辺博明『スウェーデンの年金改革における政党政治の影響に関する比較政治過程論的考察』2006年。 

三輪博樹『インドにおける選挙政治と政党政治に関する分析』2007年。 

ジョヴァンニ・サルトーリ『現代政党学』2009年。 

『学び直す日本史<近代編>』2011年。 

平野浩『変動期における投票行動の全国的・時系列的調査研究』2011年。 

網谷龍介『ヨーロッパにおける政党競合構造の変容と政党戦略』2011年。 

『政治学 補訂版 (New Liberal Arts Selection)』2011年。 

大串敦『旧ソ連諸国における憲法動態と支配政党体制の比較研究』2013年。 

アーレンド・レイプハルト『民主主義対民主主義』2014年。 

『政治学の第一歩』2015年。 

佐々木淳希『西ドイツ「68年運動」と戦後政治秩序の変容』2016年。 

村上誠一郎『自民党ひとり良識派』2016年。 

安井宏樹『「半議院内閣制」の日独比較研究』2017年。 

吉野篤『政治学<第2版> (Next教科書シリーズ)』2018年。 

関連項目

ウェストミンスター・システム

合意形成


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