古くは飛鳥時代晩期の倭国から日本への改名、令制国制定によるそれ以前の国・県からの分割・統合による改名や、奈良時代の分立による制定、明治時代の北海道への令制国名の制定(計11国)が行われた。
国家の名称の変更としては、政体の変更以外の理由ではブルキナファソ(旧称オートボルタ。植民地時代の呼称を廃止)、ミャンマー(旧称ビルマ。植民地時代の呼称を廃止)、ジョージア(旧称グルジア。ロシア語発音を拒否し英語呼称へ)、コートジボワール(旧称象牙海岸。フランス語呼称へ統一)、北マケドニア(旧称マケドニア、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国など。マケドニア名称論争を回避するための改名)、エスワティニ(旧称スワジランド。外名から内名へ切り替え)、サモア(旧称西サモア。東サモアは米領であり、サモア人の独立国として唯一であるとして改名)はなどの例がある。 飛鳥・奈良時代の分割による改名が行われた他に、明治時代の郡区町村編制法に伴う分割により改名された。 廃藩置県後に制定された県は、明治時代の2度の統合により少なからず改名されている。 特にヨーロッパなどでは新しい勢力がある都市を征服したら、旧来の名前を廃し新しい名前をつけることが多い(コンスタンティノープル→イスタンブール、ケーニヒスベルク→カリーニングラード、奉天→瀋陽など)。また、旧ソ連圏では特定の人物を記念するために、多くの都市名を改めた(ペトログラード→レニングラード、ツァリーツィン→スターリングラード、ビシュケク→フルンゼなど)。これらは、スターリン批判により、スターリングラード→ヴォルゴグラードと再改名されたり、ソ連崩壊後にレニングラード→サンクトペテルブルクと旧称に復帰(ロシア帝国時代のほとんどにおいてサンクトペテルブルクであったが、1914年に第一次世界大戦が勃発した際に、ドイツ語風のサンクトペテルブルクからロシア語風のペトログラードに改名している)したりしている。 日本の場合、市町村合併によって、新たな自治体名に改名される例が多い。
郡名の改名
都道府県名の改名
都市名の改名
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