改名
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イメージアップを意図した改名例として、アダルト系雑誌の発行元である英知出版と名称が偶然同一だったこともあり「エッチ大学」という蔑称で呼ばれるなどした英知大学が[6]聖トマス大学に名称変更したケースがある。

この他、何らかの理由により一時的に別名を名乗っていたケースもある。エフエム熊本は開局当時他の企業に商号が登録・使用されていたため、商号問題が解決するまでは「エフエム中九州」の社名で放送事業を行っていた。
日本国外での名称変更

こうした流行とは関係なく、多国籍企業や複数の国で販売されている商品は、国外に出ることによって全く変わった意味で取られてしまうことや、現地での商標権の都合などにより改名を迫られる場合が多い。但し企業の都合や問題解消により日本名がそのまま用いられることもある(逆に、日本でも海外名に改められる場合もある)。

例:

パックマンナムコ(現在のバンダイナムコアミューズメント)から稼働したアーケードゲーム。開始当初の英称は“PUCK-MAN”であったが、バリー・ミッドウェイ(後のミッドウェイゲームズ)を輸入元として輸出する際、ミッドウェイからの要請でナムコがそれに応じたため、現在まで使われている“PAC-MAN”に日本を含めた全世界的に改められている。“P”の部分を“F”に書き換えて“*UCK-MAN”(「クソ野郎」という意味)にするという悪戯が容易に行われることへの想定しての措置によるものだった。

全日本空輸:略称である「全日空」は中国語で「終日、暇」「一日中空っぽ」という意味に取られると言うことで英語表記(All Nippon Airways・アメリカ英語の"Airlines"ではない)での略称の"ANA"(エーエヌエー)に統一を図った。但し、当時同社が協賛していた(現在は所属)卓球福原愛選手が中国超級リーグで着用していたユニフォームなどにはそのまま「全日空」表記が残った。

近畿日本ツーリスト:英語で社名をそのまま"Kinki"としてしまうと、発音の似た"Kinky"(本来「ねじれた」という意味だが、俗語で「いやらしい」「助平」「性的異常趣味」などの意もある)にとられるため、アメリカ合衆国などの現地法人では、親会社の近畿日本鉄道(近鉄)の名義を使い、"Kintetsu International Express"としている。なお、近畿日本鉄道自体の英語表記も2003年以前は"Kinki Nippon Railway Co., Ltd."だったが、それ以降は"Kintetsu Corporation"、2015年以降は"Kintetsu Railway Co., Ltd."に改名している。

近畿大学:近畿日本ツーリストと同様の理由で英語名をKinki UniversityからKindai Universityに2008年の時点から変更することを検討した[7] が、実際に正式に変更したのは2016年度に入ってからである。 ⇒英語版大学ホームページ でも同様の措置で2016年度から変更しているものの、URLドメイン名については日英両語ともkindai.ac.jpとしている。

ポカリスエット大塚製薬):"sweat"()と言う単語にクリーンなイメージは皆無で、汚らしいイメージしかないため、英語圏での改名を迫られたが、現在も名称を変えずに販売している。

カルピス:これも同じく英語圏で"Cow Piss"(尿)という発音に聞こえてしまうため、"Calpico"(カルピコ)という名前で販売されている。

セリカXXトヨタ自動車):米国ではポルノ映画卑猥度合を“X”の数(“XX”は卑猥度が中ランク)で表すことから、米国輸入モデルは“Supra”(スープラ、「最上」の意味)に改名されていた。後に日本国内でもこれに従い、1986年の“A70”型(スープラとしては3代目モデル)から名称を「スープラ」に統一した。

ウォークマンソニー):発売当初、「ウォークマン」が和製英語で文法に合わないことを理由に、日本国外では他の名称で販売されていた。

放送大学学園:当初は「放送を使用する大学」で"University of the Air"だったが、“開かれた”という意味の"open"に改められた。

メガドライブセガ):通常、セガハードは日本と同じ機種名で展開するのが一般的だが、北米に限って商標権の都合[注 7]による例外的な措置により、GENESIS(ジェネシス)という機種名で発売されていた[注 8]。これに伴い、周辺機器メガCDも北米とその他の一部地域(ブラジル)では"Sega CD"(セガCD)に改名されて販売されていた。

ロストワールドカプコン) :1988年に稼働したアーケードゲーム。英語で「失われた世界たち」という意味で、日本アーケード版のみこのタイトルが用いられていた。ナムコが先にゲーム関係における商標を取得していた関係[注 9]で、海外アーケード版から「フォゴットンワールド」(英語で「忘れられた世界たち」という意味)に改名された。カプコンのコンピュータゲームしては異例の措置[注 10]で、国内でも家庭用移植版は海外アーケード版と同じタイトルである。後のベタ移植版は日本アーケード版をベースに、タイトルロゴを“FORGOTTEN WORLDS”に書き替えただけである。

地名
国名の改名

古くは飛鳥時代晩期の倭国から日本への改名、令制国制定によるそれ以前の国・県からの分割・統合による改名や、奈良時代の分立による制定、明治時代の北海道への令制国名の制定(計11国)が行われた。


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