番販ネット番組[注 10]や、テレビ番組のVOD動画では、オリジナルの提供企業が無い素材をそのまま使用されているが、テレビ番組のVOD動画を無料で見逃し配信するサービス[注 11]の一部一社提供番組で、提供企業を入れたクレジットがそのまま配信され、これらの番組では提供企業のみのコマーシャルのみに絞り込んで配信されているため、系列共通のコマーシャルは一切配信されていない。 ラジオ・テレビともに、音声による提供クレジットの様式は近年変化しつつあり、表現が異なるケースや英語によるものなども出現している。 例として、J-WAVE・FM802や、WOWOWのノンスクランブル放送などでは一部を除いて"This Program is (was) brought to you by (スポンサー名)."の英語表現が使われている。また一部の番組では「(番組名)は、ご覧のスポンサーの提供でお送りします/しました」の表現もある(この手法を最初に導入したのは『めちゃ×2モテたいッ!』である)。 また、テレビ東京では、後提供の際、「この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました。この後も(番組名)をお楽しみください。」という表現が入れられる番組がある。 ニュースなど、番組中のコーナーの場合、「○○がお送りする『(コーナー名)』です」ということが多く、ニュースなどでは終わりがけのクレジットをカットすることがある。この場合、英語クレジットだと、"(コーナー名). brought to you by (スポンサー名)."が使われる。※英語紹介の場合、開始時にis、終了時にwasもしくはhas been[注 12]が入る。※番組内の一部のみ(1コーナーのみ等)の提供の場合、"This part of the program is (was) brought to you by (スポンサー名)."という表現となる場合がある。 テレビ番組における提供クレジットは、時代によって変遷している。最初の様式は、フリップと呼ばれる厚紙製のボードに文字を記したものを、テレビカメラで画面いっぱいに撮影するというスタイルのものであった。 続いてスーパーインポーズカメラを用い、黒バック白文字・白バック黒文字などで表示するという方法が開拓された。この方法はカラー化後も長らく標準的な方法として使われていたが、バックはブルーバックなど色付とされ、多少はカラフルになった。ブルーバック画面による提供クレジット表示は地上波のローカル局では今でも見られるが、キー局などではほとんど見られなくなった。 その後、放送局の機器類の機能が強化されるに伴い、多彩な表現がなされるようになっている。たとえば無地バックではなく、番組の映像の上にスーパーインポーズで文字を焼き込むといった方法は一般化している。
音声による提供クレジット
テレビにおける提供クレジット
時代的変遷(テレビ)
民放局の大半は「フェードイン - フェードアウト」で表示するのがほとんどである(局により動きが速めの局とゆっくり目の局に分かれている)[注 13][注 14][注 15]。
「カットイン - カットアウト」で表示する民放局は以前は比較的多かったが、2022年12月現在は減少している。
2022年12月現在「カットイン - カットアウト」で表示を行なっている局は、地上波放送ではTBS、群馬テレビ、とちぎテレビ、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)、信越放送、静岡朝日テレビ、岐阜放送、KBS京都、大分放送、琉球放送で、BSデジタル放送もBS-TBSのみとなっている[注 16]。
かつては「フェードイン - カットアウト」で表示するパターンも多かったが、2022年12月現在は減少している。かつて「フェードイン - カットアウト」で表示していた局では日本テレビ[注 17]、フジテレビ[注 18]、テレビ朝日[注 19]、関西テレビ[注 20]、テレビ大阪[注 21]、BS日テレ[注 22]など。
日本テレビのプロ野球中継「DRAMATIC BASEBALL」(地上波・CS)では、スライド(横スクロール)表示で提供クレジット表示を行っている。
また、2022年12月現在はまだスペシャル番組や大型スポーツ番組(FIFAワールドカップ等)などに限られるが、「スポンサー社名の文字が飛んでくる」などのアニメーション効果を使ったものもあらわれてきている。
番組途中の提供スポンサー枠の入れ替え(そのまま次のスポンサー枠への入れ替え)の場合、民放局の大半では境目でもそのままクロスカットで切り替わるが、枠の境目であることを判りやすく示すため、日本テレビ、朝日放送テレビなどの様に一旦フェードアウトで消去した後にフェードインで再表示する局、TBS、テレビ朝日などの様に横回転するパターン(前者は動きが滑らかで提供の文字も含めてすべて入れ替え。