明確な字数上の定義はないが、コンテストでは300字、400字、500字、600字、800字など応募規定に字数制限が課されていることが多い。またそれらを目安に厳密な定義が提案されることもある。例えば川又千秋が提唱する三百字小説
などである。字数そのものではなく、「400字詰め原稿用紙何枚」といった形式で字数制限を設ける場合もある。字数の少なさから、創作初心者が取りつきやすい面もあるが、バランスよく単独の物語として完成させるにはそれなりの技能や洗練さを要する[2][3]。字数制限内で推敲を繰り返すため、創作の訓練に適しているともされる。
携帯電話の画面の小ささ、操作性の制約などから、ケータイ小説で掌編小説の形式が取られることもあるが、長さに制約を設けていない場合も多い。
英語圏では、w:Drabble(100語)、55フィクションなど、語数による制限を設ける形式が存在する。 掌編小説は、日本文学の和歌・俳句・川柳の伝統から鑑みて、日本人に合っている文学形式だと言われる[1][4][2]。しかし、形式が短いからといって、内容まで小さく短い小品文となってはだめで、小説になっていなければならない[2]。これは十七文字の俳句が、千万言を費やした風景描写よりも力強く広大な世界観を持つ場合があることと同様である[2]。 また、井原西鶴の『本朝二十不孝
特性
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 誰かが、『文藝春秋』誌上に「掌に書いた小説」と書いたことから、中河与一が思いついたとされる[1]。
出典^ a b c d e f 川端康成「掌篇小説の流行」(文藝春秋 1926年1月号に掲載)
^ a b c d e f 川端康成「掌篇小説に就て」(創作時代 1927年11月号に掲載)
^ 吉村貞司「解説」(川端康成『掌の小説』)(新潮文庫、1971年。改版1989年、2011年)
^ a b 武藤直治「コント形式小論」(文藝思潮 1925年)
参考文献
文庫版『掌の小説』(新潮文庫、1971年。改版1989年、2011年)
『川端康成全集第30巻 評論2』(新潮社、1982年)
『川端康成全集第32巻 評論4』(新潮社、1982年)
関連項目
オンライン小説
散文詩
掌の小説
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