これらの2つの掃天星表によって、さらに厳密な出展体型が設立され、19世紀広範には天文学者や測地学者は地軸、春分点、黄道平面に基づく天文基礎共通座標方式を使うようになった。この方式はベルリン天文台の基本星表の前提となり、掃天星表やAGKの厳密な座標機構に使われるようになった。
その後、1920年代にFK3に現代化され正確性が±1まで押さえられ、現行、地球測地学で最新の物はFK6で正確性が0.1まで小さくなっている。さらに電波天文測定で現在では正確性が±0.1よりも良い状態になっている。 これと並行して、地球を公転する観測衛星が計画された。これらの開発による、最大の結果はヒッパルコス衛星であり、1000以上のCCDカメラのネットワークで全天の108,000の星が測定された。これによってヒッパルコス星表、また、ティコ星表、ティコ第二星表が製作された。 今後、ガイア衛星を使うことが計画されており、ガイア計画はおおよそ13等星までの恒星を表示し、ティコ第二星表の10倍の恒星について調べる予定である。これによって、この銀河の星のうち、現代よりも極端に精度が必要な研究においても充分なほどの数の星が星表になると考えられる。 掃天星表番号は現在も使われており、上記四つの掃天星表がそれぞれ番号の前につける頭文字を持っている。ボン掃天星表と改訂南天版の場合は頭につける略号をBDとしている。コルドバ掃天星表、ケープ写真掃天星表は両方CDであり、それぞれCoD、CPと略す。しかし、コルドバ星表をCD、ケープ星表をCPDと表すことが多い。 これらの番号はシリウスを例に挙げるとBD-16 1591のようになっており、この場合はBDが掃天星表の略号であり、-16は赤緯を表し、1591が番号になっている。 これらをまとめて区別せずに『Durchmusterung』から来ているDMの略号をつけることもある。しかし、掃天星表の3つの星表のうち複数に重複して恒星が乗っているものもあるため、混乱をまねく可能性がある。 天文学者はスペクトルの記載のあるHD星表を好んで使用するが、古いが記載されている星が膨大な掃天星表はHR星表にない星を記載しており、このような場合掃天星表が使用される。しかし、多くの星表では掃天星表との相互参照に、複数の掃天星表に重複して記載のある恒星について、どの掃天星表との参照なのかが指定されていないこともしばしばである。
現代対応
ヒッパルコス星表 (108,000個, 正確性 ±0.003")
ティコ星表 (>1,050,000個, 正確性 ±0.03")
ティコ第二星表 (>2,500,000 二重星やその他の誤差についても改訂している。)
星表番号
出典^ a b c d e f g h i j k l m n o 『天文学大事典』(初版)地人書館、206-207、254、391、639頁頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-80-520787-1。