誌面の雰囲気作りや、空いたスペース調整用に挿入される。例えば「見開き1頁」と定められたエッセイ欄などで、文章の長短により空白が出た場合になどに用いる。挿絵と異なるところは、近接する「文章」とは直接関係がないところで、文章の説明などの意味はない。従って、このようなこま絵の挿入は、事前に画家が「静物」「花」「風景」などの無難な絵柄を描いておき、編集者が適宜使用するものであり、文章を書いた執筆者の側でもどのようなものになるかは関与しない程度のものということになる。
「コマ絵」、「齣絵」、「小間絵」と表記されることもある。漫画等の画面中に罫線で「コマ」を区切って絵を描く形式の作品において、一つのコマを指して言う「コマ絵」とは異なる。
脚注^ 『木版口絵総覧』5頁。
^ 国立国会図書館編「平成29年度企画展示・挿絵の世界」4頁
^ 世田谷文学館編 『生誕120年 詩人画家・竹久夢二展』 2004年、p.17
参考文献
尾崎秀樹 『さしえの50年』 平凡社、1987年、ISBN 4-582-65121-6
山田奈々子 『木版口絵総覧』 文生書院、2005年
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