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小指[5]

日本語の指の名称は多様である。

標準親指(おやゆび)人差し指(ひとさしゆび)中指(なかゆび)薬指(くすりゆび)小指(こゆび)
医学(番号)第一指(だいいちし)[6]第二指(だいにし)[6]第三指(だいさんし)[6]第四指(だいしし)[6]第五指(だいごし)[6]
医学(名称)母指(ぼし)[6]示指(じし)[6]中指(ちゅうし)[6]薬指(やくし)[6]
環指(かんし)小指(しょうし)[6]
漢語拇指(ぼし)[7]食指(しょくし)[8]中指(ちゅうし)[9]無名指(むめいし)[10]小指(しょうし)
幼児語お父さん指(おとうさんゆび)お母さん指(おかあさんゆび)お兄さん指(おにいさんゆび)お姉さん指(おねえさんゆび)赤ちゃん指(あかちゃんゆび)
その他 塩嘗め指(しおなめゆび)[11]高々指(たかたかゆび)[12]
丈高指(たけたかゆび)[13]薬師指(くすしゆび)[14]
名無し指(ななしゆび)[15]
紅差し指(べにさしゆび)[16]
紅付け指(べにつけゆび)[17] 
ピアノ運指番号12345
ギターの運指番号

/運指記号

(指板側/爪弾き側)T(まれ)/p1/i2/m3/a4/c(まれ)

医学生物学などでは、指を番号で呼ぶ。
人間の足のゆび

下肢のものには漢字に「趾(し)」を用い、第一趾・第二趾・第三趾・第四趾・第五趾と書く。第一趾と第五趾は、それぞれ母趾、小趾とも呼ぶ。
指の内外

医学では、手の親指が外側(がいそく)、小指が内側(ないそく)であり、日常語の外側(そとがわ)、内側(うちがわ)と紛らわしい。このため、親指側を橈側、小指側を尺側と呼ぶ。足は親指が内側(ないそく)、小指が外側(がいそく)であり、日常語の内側(うちがわ)、外側(そとがわ)と一致する。足の親指側を脛側、小指側を腓側とも呼ぶ。
指と健康

指は手の付属器官として、健康については手を基調に語られることが多いが、知覚神経や運動神経が鋭敏である指の固有の働きは、人の日常生活に欠かすことのできないものが多く、その重要性は高い。

付属器官であるは代謝が早く、また、爪の裏には毛細血管が走っており、その色が日常的に観察しやすいために、その時々の体調を現しやすく、様々な健康診断の指標となり、健康のバロメーターとも呼ばれる。

また、指には固まりやすい関節部が多いため、指は使わないと1週間ほどで動きがかなり鈍くなってしまう。老化に伴い、関節部の代謝は悪くなるため、老後もその機能を保持するためには、こまめに動かすことが求められる。指固有ではないが、指に症状が現れやすい病気として、

にまつわる病気はの項を参照。

爪もかかりやすいが、指も白癬に侵されることがある。指の股などに多く見られ、痒みや疹、皮膚の剥がれや紅斑などを症状とする。

関節関節リウマチ腱鞘炎などによって起こる変形性関節症が関節に熱を持ち、痛み、変形、運動障害などを齎す(もたらす)。

指は関節が多く複雑な動きに耐えるが、持続的な動きや力を入れる動きには強いとは言えず、関節の機能以外の動きによって引き起こされる脱臼、無理な動きによる靭帯損傷、関節の耐久能を超えての使用による関節炎などが機能的な障害の症例に挙げられる。

関節が多く、衝撃は関節に吸収されるために指自体の骨折は比較的少ないが、突き指などによって、指の靭帯損傷のみならず、指の掌に隠された部位の骨折を引き起こしていることがある。また重量物による圧迫が外傷がなくとも骨折を引き起こしていることもあり、曲げることが可能でも響くような痛みを伴う時はレントゲンによる観察が必要となる。

他には痛風胼胝(タコ)、レイノー病、キーパンチャー病、ビュルガー病フィラリア症などが引き起こす象皮病など膠原病、他にの病気などが指周辺部に症状を引き起こす病気として多く挙げられる。

凡例ではないが、心筋梗塞の時、病気初めに左部に痛みが走ることがある。

文化

日本語で、指は指示や指摘の意味で用いられることが多く、それらに関連する語彙が最も多い。「指を差す」「後指をさす」

日本語で、指はを数える指標として用いることがある。「指を折る」

日本で指を用いて数える時は、人差し指を立てて 1、さらに中指を立てて 2、さらに薬指を立てて 3、さらに小指を立てて 4、さらに親指を立てて片手を広げて 5 を表す。両手を使うと十進数 10 まで、両手に両足を加えると十進数 20 = 二十進数 10 までを表現できる。左右の手指に限らず、「拳」または「親指と人差し指で円を作ること」で 0 を意味することがある。

十進法や二十進法の外に、指を使って二進法六進法で数える方法がある。二進数では、片手で 11111(十進数31)まで、両手で 1111111111(十進数1023)までを表現できる(→二進指数え法)。六進数では、両手で55(十進数35)まで、両手両足で5555(十進数1295)までを表現できる。

競売競りの時の数の表記には、その会場のルールが用いられるが、表意に指が使われることがある。


指遊びや指を使っての影絵などは、地方によって様々な伝統や風習が存在する。また年代による違いも存在する。

人差し指と中指を立てるVサインまたはピースサインの表現形態は時代による流行がある。


指遊び:指を用いての遊戯。

指相撲:手を組み合わせ、指を力士に見立て押さえあう遊戯。

指人形:指に人形を模した被せ物をし、指を動かすことで動作をさせるもの。手全体に被せて動かす人形を言う場合もある。パペットではなくギニョールと言う。

指笛:指を口に入れ、笛のように音を出すこと。またその演奏。

指切り:誓約の証に小指を切ること。また、それに託けた小指を曲げて引っ掛け合い、誓約をすること。げんまん。

指金:指を細く美しくするために挿す金の輪。指輪や指貫のことを指す場合もある。

指鳴らし

慣用句

指を折る:指折りの、屈指の、多くの中で指を折って数え上げるほど優れていること。また、数える時の動態。

指を差す:モノを指で示すこと。人をあざけりそしること。手を出すこと。

指一本も差させない:他者に少しも非難を許さない潔癖な状態。また人に干渉させないことを言う。

指の股を広げる:
太鼓持ちが遊客をおだてて機嫌を取るさまを言う。

指果報:指紋を見て占いをすること。転じて、思いがけない幸せ。

指具

指にはめる道具として、サック手袋軍手などがあり、装飾や保護の役割を果たす。サックは事務用途として、書類をめくりやすくする目的で用いられることがある。

また爪に着ける道具として、付け爪マニキュアなどがあり、ネイルケアとして装飾や保護の役割を果たす。

裁縫を行う時に針の頭を押すために指貫を用いることもある。金属、プラスチック、革などがある。
注釈^ ただし、「指」と「趾」の発音は、ともにzh?であり、全く同音。また、「趾」は、そもそも足または脚を意味し、例えば康煕字典には、「趾」に足指の意は見られず、口語で足指は「脚指頭(脚指?)」と呼称されるなど、手の「ゆび」と足の「ゆび」の区別は本来的なものではない。
^ 英語版Wikipedia では「According to different definitions, the thumb can be called a finger, or not.」(親指をfingerに入れる、入れないの両方の異なった定義の混在を許容する)という記述がある。

参考文献^“おやゆび”, 大辞林 第二版, 三省堂, ⇒http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%AA%A4%E4%A4%E6%A4%D3&kind=jn&mode=1&kwassist=0 


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