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細長い指は、関節で折り曲げることで物を掴む機能を持つ。樹上生活においては、細い枝を持つのに適した構造となる。樹上性のカエルや、サル類においてこれは著しく見られる。また、食物を掴むなど、さらに細かい動作もこのような指によって可能となる。なお、物を掴んで操作するという点ではヒトの親指のように掌側に曲げられる指は貴重である。しかしこれを持つものは少ない。パンダの6本目というのはこのような機能を持たせたものである。

地上を走るという機能から考えた場合、むしろ長い指は邪魔であり、短くしっかりしたものが望ましい。イヌネコなどは指を短く折り畳むようにしてこれを実現する。しかし、よりしっかりと長距離を走るには、さらに固める方が望ましく、ほとんど区別できない指に固くて厚いを装備する。ダチョウ有蹄類のものが有名で、これらの動物ではさらに指の減少傾向がはっきりと見られる。

水中生活には、指の間に水かきを広げて、水を掻く能力をつける(カエルカモノハシアヒルなど)。より遊泳力をつけるために、指全体を厚く肉が被ってオールのような形になる例もある(ウミガメクジラ)。空を飛ぶためにも、指の間に水かきを発達させる例がある(トビガエル・コウモリなど)。
ゆびの名称
人間の手のゆび


第一指。親指[1]

第二指。人差し指[2]

第三指。中指[3]

第四指。薬指[4]

第五指。小指[5]

日本語の指の名称は多様である。

標準親指(おやゆび)人差し指(ひとさしゆび)中指(なかゆび)薬指(くすりゆび)小指(こゆび)
医学(番号)第一指(だいいちし)[6]第二指(だいにし)[6]第三指(だいさんし)[6]第四指(だいしし)[6]第五指(だいごし)[6]
医学(名称)母指(ぼし)[6]示指(じし)[6]中指(ちゅうし)[6]薬指(やくし)[6]
環指(かんし)小指(しょうし)[6]
漢語拇指(ぼし)[7]食指(しょくし)[8]中指(ちゅうし)[9]無名指(むめいし)[10]小指(しょうし)
幼児語お父さん指(おとうさんゆび)お母さん指(おかあさんゆび)お兄さん指(おにいさんゆび)お姉さん指(おねえさんゆび)赤ちゃん指(あかちゃんゆび)
その他 塩嘗め指(しおなめゆび)[11]高々指(たかたかゆび)[12]
丈高指(たけたかゆび)[13]薬師指(くすしゆび)[14]
名無し指(ななしゆび)[15]
紅差し指(べにさしゆび)[16]
紅付け指(べにつけゆび)[17] 
ピアノ運指番号12345
ギターの運指番号

/運指記号

(指板側/爪弾き側)T(まれ)/p1/i2/m3/a4/c(まれ)

医学生物学などでは、指を番号で呼ぶ。
人間の足のゆび

下肢のものには漢字に「趾(し)」を用い、第一趾・第二趾・第三趾・第四趾・第五趾と書く。第一趾と第五趾は、それぞれ母趾、小趾とも呼ぶ。
指の内外

医学では、手の親指が外側(がいそく)、小指が内側(ないそく)であり、日常語の外側(そとがわ)、内側(うちがわ)と紛らわしい。このため、親指側を橈側、小指側を尺側と呼ぶ。足は親指が内側(ないそく)、小指が外側(がいそく)であり、日常語の内側(うちがわ)、外側(そとがわ)と一致する。足の親指側を脛側、小指側を腓側とも呼ぶ。
指と健康


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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