指輪物語
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現代のファンタジー文学に与えた影響は大きく、テリー・ブルックスレイモンド・E・フィースト、エスター・M・フリズナー(英語版)など、多くのファンタジー作家がトールキンの影響を受けたことを表明している[17]。1970年代以降、テリー・ブルックスの『シャナラの剣』やステファン・ドナルドソンの「信ぜざる者コブナント」シリーズといった、トールキンの流れを汲む作品が出版され、人気を博した[18]。このようなハイ・ファンタジーとも呼ばれるファンタジー文学は、トールキンの言うところの「準創造」(ファンタジー世界を創作することを意味する造語)を実践し[19]、多くのハイ・ファンタジー長編が「トールキンばりの」と形容された[20]。より直接的な『指輪物語』関連の様々な参照としては例えば、

スティーヴン・キングとピーター・ストラウブの共著による小説『タリスマン』にはエントが出てくる。

作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著『魔法使いハウルと火の悪魔』の中で裂け谷"Rivendell"と書かれた表札の下げられた扉が出てくる。

『クリプトノミコン』シリーズの現代のヒーローはかれ自身をドワーフと、かれの祖父の暗号解読者をエルフと、元合衆国海軍SEAL隊員を人間の種族の一人と、またかれの宿敵(精神病の弁護士)をゴクリと呼んでいる。

ドイツのファンタジー作家ラルフ・イーザウの『暁の円卓』でトールキンが登場し、主人公デービッドと指輪談義をし、『指輪物語』の執筆を計画していることを明かす。

映像と音楽

スウェーデンのミュージシャン、ボ・ハンソン
は『指輪物語』を原作とするアルバム「Sagan om Ringen」を1970年に製作。その後に英語版の「Lord of the Rings」(1972年)も発表している。

テレビ番組『バビロン5』には時々『指輪物語』へのオマージュや似たような神話的叙事詩のテーマがあらわれる。

ブルーグラス・グループ、ニッケル・クリークに「トム・ボンバディルの家 - The House of Tom Bombadil」と呼ばれる歌がある。

フィンランドのバンド、ナイトウィッシュには「エルヴェンパス - Elvenpath」(『エンジェルズ・フォール・ファースト』収録)という『指輪物語』に関連する歌がある[21]

プログレッシブ・ロック・バンドのグラス・ハマーには、「ニムロデル - Nimrodel」や『ドゥーナダンの旅 - Journey of the Dunadan』他、多数のトールキンの影響を受けた作品がある。

エンヤ1991年に「ロスローリエン - Lothlorien」をレコーディングし、ピーター・ジャクソンの映画「ロード・オブ・ザ・リング」のサウンドトラックのために"May It Be"と"Aniron"を作った。

デンマークの音楽グループ、トールキン・アンサンブルが『指輪物語』に含まれる詩や歌を演奏したCDがClassicoレーベルより1997年以降5枚リリースされている。3枚目の作品『At dawn in rivendell」(デッカ)には、ピーター・ジャクソンの映画で魔法使いサルマンを演じた俳優クリストファー・リーが参加している。

ジャーマンメタルバンドブラインド・ガーディアン のアルバム『テイルズ・フロム・ザ・トワイライト・ワールド - Tales from the Twilight World』には『指輪物語』に関連する「ロード・オブ・ザ・リングズ - Lord of the Rings」という歌がある。さらに、かれらは『シルマリルの物語』を原作とするアルバム『ナイトフォール・イン・ミドル・アース - Nightfall in Middle-Earth』をリリースし[22]、それには、『シルマリルの物語』の一部に基づいた「カース・オブ・フェアノール - The Curse of Feanor」のような歌を含んでいる。かれらの他の作品のうちのいくつかは、トールキンの創造への言及がある[23]

オーストリアのニュー・エイジ・ミュージシャン、ガンダルフの名前はホビットたちの友人である魔法使いにちなんで選ばれた。『指輪物語』のテーマや登場人物に関連したつくつかの音楽を作曲し、それらのうちのいくつかはかれの2番めのアルバム「想像 - Visions」に入っている。

レナード・ニモイの音楽「The Ballad of Bilbo Baggins」は、このシリーズ(特に『ホビットの冒険』)を原作とする。

レッド・ツェッペリンの音楽「ミスティ・マウンテン・ホップ - Misty Mountain Hop」(『レッド・ツェッペリン IV』収録)はトールキンの霧ふり山脈 (Misty Mountains) にちなんで命名されている。
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