21世紀に入ってからは、コルトM1851 36口径先篭め式拳銃の和式コピー[注 13]が承認された例がある。これはこの形式の弾丸は現在では存在しないので実弾を発砲することは困難である、というのが承認の根拠であったとされる。
旧日本軍将校の遺族が「形見」として故人の銃器を所持していることがあるが、これらも民間人が個人で所持することは違法である。故人が戦前や戦中に入手したものを家人に内密にしたまま所有し続け、死後に遺族に発見される、というケースもある。これらの「遺品拳銃」については各都道府県警察が自主的提出を呼びかけており、これに応じた提出であれば不法所持として摘発される事はない[32]。そのまま警察が廃棄するか、軍刀と同じく自衛隊の広報施設に歴史資料として寄贈することも可能である。
一方、暴力団やその関連組織の拳銃不法所持は毎年摘発事例が記録されており、日本国内における拳銃不法所持の摘発件数の上位を占めているが、近年では一般人の間でも拳銃の不法所持が増加しており、拳銃を用いた事件が多発する原因となっている。
その他の国の規制「銃規制」および「アメリカ合衆国の銃規制」を参照
製造について
メーカー
「Category:銃器メーカー」を参照国からガンスミスの資格と国ごとの製造資格(アメリカであれば連邦銃火器免許(英語版))を取得し、製造の届け出をアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局等に行って製造する。改造する場合も、新たな銃を作る扱いになるのでメーカーや国家機関に確認が必要になる[36][37]。日本においては武器等製造法に手続きなどが定められており、例外はあるものの、武器製造事業者の資格者が作る武器についての書類を経済産業大臣に提出して許可してもらわねばならない[38]。
サミュエル・コルト、コルト・ファイヤーアームズ
ホーレス・スミス、ダニエル・ベアード・ウェッソン、スミス&ウェッソン
ジョン・ブローニング、ブローニング・アームズ、FNハースタル
ニコライ・フョードロヴィチ・マカロフ(ロシア語版) 、イジェフスク機械工場
シグ・ザウエル
ヘッケラー&コッホ
ファブリカ・ダルミ・ピエトロ・ベレッタ
非メーカー製
自作・密造したものを総称してジップ・ガンという。3Dプリンターでも製造可能であり、日本で起きた3Dプリンター銃製造事件では銃刀法違反などの罪で懲役2年の実刑判決が出ている[39]。
拳銃一覧へのリンク「Category:拳銃」および「拳銃一覧」を参照
リボルバー
「Category:回転式拳銃」を参照
オートマチック
「Category:自動式拳銃」を参照
その他
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記載する場合、掲載に値する理由も記載している。
磁気信管(英語版) - 魚雷用の磁気信管。英語で Magnetic pistol というが、別に拳銃を載せているわけではない。
拳銃の文化
サタデーナイトスペシャル - 粗悪な銃のこと。土曜の夜に使用頻度が高いことから。
西部劇
カウボーイ・アクション・シューティング(英語版) - 西部劇をテーマにした射撃競技
ガンスピニング(英語版) - 拳銃のトリガーガード(英語版)(用心金)部に人差し指をかけて回す曲芸
ピストル射撃競技 - オリンピックの射撃競技にもなっている。オリンピックでは、ラピッドファイアーピストル、フリーピストル、エアピストル、スポーツピストルの四競技が行われた。
ハンドガンハンティング(英語版) - 拳銃を用いた狩猟。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 火薬の量は使用目的に応じて調節されるため、薬莢の中が火薬で満杯になるとは限らない。本図でも弾頭と火薬の間にすき間が描かれている。
^ そのため、通常は小銃を使用しない空軍のパイロットや歩兵以外の陸軍兵士(無線通信手等、小銃の携帯が困難な者や近接戦闘を行わない砲兵など)、海軍の軍人(特に士官・将校)などに自衛用として支給されることが多い。貴族が家臣を率いて参陣する制度から漸次近代軍制に移行したかつての欧州では、貴族出身者が通常任ぜられる将校・士官の個人装備は自弁であり拳銃もそのひとつであった。大日本帝国陸軍、大日本帝国海軍もそれに倣い将校・士官は個人装備を自費購入した。