拳銃
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カメラ(法廷に提出するための使用前後の映像を記録するための物)[4]

レーザーポインター

高輝度ライト - 暗所での捜索や目くらましに用いられる。あらかじめ照射範囲を調節することで、簡易照準器としても応用できる。

auto-sear - 違法な安易にフルオート連射化させる改造部品[5]。Swich、Chipなどとも呼称される。3Dプリンターでも出力できる簡易な部品だが、アメリカでは所有だけで2年の懲役刑となる[6]

スタビライジングブレース(Stabilizing Braces) - アームブレースとも呼ばれる腕に固定化してライフル銃並みに命中精度を向上させる装備[7][8]。2023年1月13日、アメリカではスタビライジングブレースを装備して銃身を改造したピストルはライフルと同じ規制対象となった[9]

メンテナンス・保持方法について

火器の清掃
(英語版) - 拳銃のメンテナンスは大別して2種類ある。注油ときちんと動作するかの確認という日常的なメンテナンス、射撃後の残留物を除去する射撃後の手入れを行うことと銃器の説明書には記載されている[10]

使用する器具としては、クリーニングロッド、チェンバークリーニングブラシ、布、クリーニング液などである[10]


ホルスター - 拳銃を持ち運ぶ際には、隠し持つコンシールドキャリー(英語版)の場合が多いが、銃が見えるようオープンキャリー(Open carry)で携行する場合もある。

口径変更(ドイツ語版) - メーカーが提供するモジュールを変えることで口径を変更できるようにしている。マルチキャリバー(Multi-Caliber)システムなどとも呼ばれる。

用途について「制式拳銃」および「en:Service pistol」を参照
軍事用途拳銃を使用するNavy SEALs隊員模擬拳銃(実銃との区別のため赤い樹脂で出来ている)を使用して臨検の訓練を行うアメリカ海軍兵士、狭い空間での戦闘では拳銃が使用される場合がある

現代では将校、狙撃手重火器の操作手、車両および航空機の乗員などに、護身用として自動拳銃が支給されるのが一般的である。対して一般の歩兵部隊ではごく限定的な数が運用されるのみである[注 10][11]

拳銃は一般的な火器と異なり、ストック(銃床)やフォア・グリップ(前方銃把)の類が存在しない上に、そのものが軽量であるため制動が難しい。そのため、射撃には習熟が必要[注 10][11]な上に、野戦において小銃類に対抗することは不可能に近い。中近距離の戦闘においても、アサルトライフル短機関銃といった自動火器に比べて、有効射程や発射速度が絶対的に不足しており、不利は免れない[注 11][11]。わずかに室内などの数m以内の近接戦闘で対抗しうる程度である。さらに、小銃弾に比べて殺傷力(ストッピングパワー)が低い上に、現代の歩兵が着用しているボディーアーマー戦闘用ヘルメットすら貫通出来ない場合が増えている。それに加え用途の限られる拳銃補給兵站への余分な負担となる。

しかしながら、実用上の不利にも関わらず、副武装(サイドアーム)として未だに拳銃は現役である。つまり、自動小銃や軽機関銃などの主武装を失っても丸腰にならずに済むという心理的充足には、小型で携帯性が高い拳銃が適している。特殊部隊のように特別に訓練・予算が充実している部隊は拳銃の訓練をする場合が増える[注 10][11]。同様に先進国では軍隊の職業軍人化にともなう人員削減によって兵士一人あたりの訓練・予算が増加し、拳銃訓練を施される兵士の割合が増える傾向にある。とはいえ拳銃を携行するのは負担になるため必要な任務に限られることが多い。
近世の拳銃
先込め式のピストル拳銃を発砲する胸甲騎兵火縄銃の時代から存在した。日本では短筒(片手用)、あるいは馬上筒(両手用)と称した。しかし当時の拳銃は、単に火縄銃の銃身を短くしたものに過ぎない。そのため取扱いの手間も火縄銃と全く同じであり、サイズこそ小型であってもポケットや懐に隠し持つ事など不可能な代物であり、現代の拳銃のような護身用に使えるものではない。また、片手で撃てるように反動を減らした場合(前装式なので火薬の量の調整は容易である)威力不足で実用に耐えない場合もあった。しかしながら、銃身にライフリングが施されていない当時、銃身を短くした拳銃であっても、命中率は普通の小銃に比べてさほど劣らない利点もあった。これらは主に騎兵銃として運用された。上記の馬上筒という名称は、そこからの命名である。伊達政宗大坂の陣において騎馬鉄砲隊を編成し、後藤基次らを打ち破っているが、真田信繁には敗れている。以降の日本では戦乱が終息したため、これ以降の進歩は途絶えた。一方で西ヨーロッパでは、騎士と呼ばれる重装の槍騎兵が衰退し、三十年戦争ころまでには拳銃で装備した胸甲騎兵重騎兵の主流になった。三十年戦争においてスウェーデン軍はより軽装にした胸甲騎兵を大々的に運用し、他国でも模倣された。また、銃の点火方式が火縄からフリントロック式に移行すると、懐に隠し持つ事も可能になり、護身用として用いられるようになった。
近代の拳銃
銃身にライフリングが施されるようになると小銃と拳銃の命中率の差が顕著になった。一方で、金属製のカートリッジと無煙火薬等の発達により銃が軽量化されていくと、小銃より若干銃身が短い程度の騎兵銃であっても、騎兵用としての要求を満たせるようになった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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