拍子
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元来の西洋音楽にはない拍子で、スラブ音楽などの他文化から引用された拍子である。3拍子+2拍子・2拍子+3拍子の場合は、大枠としては「各拍の長さの異なる2拍子」ということができる。

純5拍子の例

ショパンの『ピアノソナタ第1番』第3楽章冒頭 (のちに3+2へ変化)

ショスタコーヴィチの『24の前奏曲』第21番 変ロ長調


純5拍子と他の拍子の混合の例

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}ゴジラのテーマ(初頭、4拍子→純5拍子を繰り返す)[要出典]


5拍子 (3+2) の例

ドラマ・映画『スパイ大作戦ミッション:インポッシブル)』のテーマ

デイヴ・ブルーベックジャズスタンダード曲テイク・ファイヴ』曲名もそのまま。(Take five=5拍子)

シベリウスの『クッレルヴォ』の第3楽章題材となった叙事詩『カレヴァラ』が5拍子 (3+2) の決まった韻律を持っていることによる。

ラヴェルの『ダフニスとクロエ』の最終部分「全員の踊り」の主要リズム部分がこれに相当するが、「全員の踊り」の総体は複数の拍子の複合によって構成されている。

伊丹十三監督の映画主題歌で本多俊之とラジオクラブ演奏の『マルサの女』のテーマ

BLANKEY JET CITYの『不良少年のうた』

Akeboshiの『Wind』、『神様の舌打ち』

ソルツィーコ(英語版) - 付点リズムを主体としたバスク地方民謡シャルル=ヴァランタン・アルカンイサーク・アルベニスなどが作曲している。

ファイナルファンタジーVIIの「シンコ・デ・チョコボ」

クロノクロスの「溺れ谷」

ホルストの組曲『惑星』の『火星』

スティングの『Seven Days』

ファイナルファンタジーVIIIの「Don't Be Afraid」

マリオカート8の「ネイチャーロード」

全日本吹奏楽コンクール2010年度課題曲III 吹奏楽のための民謡「うちなーのてぃだ」

東方紅魔郷のU.N.オーエンは彼女なのか[要出典]


5拍子 (2+3) の例

チャイコフスキーの『交響曲第6番』第2楽章

全日本吹奏楽コンクール2018年度課題曲V『エレウシスの祭儀』


5拍子(2+3と3+2の混合構成)の例

アルフレッド・リードの『アルメニアン・ダンス パート1』



5拍子 (2+3) と他の拍子の混合の例

ムソルグスキー:『展覧会の絵』の『プロムナード』(1小節ごとに6拍子と交互に表れる)


7拍子

純粋な7拍子(強-弱-弱-弱-弱-弱-弱)、2+2+3拍子または4+3拍子(強-弱-中強-弱-中強-弱-弱)、3+2+2拍子または3+4拍子(強-弱-弱-中強-弱-中強-弱)、2+3+2拍子(強-弱-中強-弱-弱-中強-弱)の4態に大分される。純粋な7拍子以外の場合、大枠としては「各拍の長さの異なる3拍子」ということができる[要出典]。

7拍子(4+3)の例

ショスタコーヴィチのオラトリオ『森の歌』の第7曲『栄光』

バーンスタインの『キャンディード序曲』の一部曲全体としては7拍子以外の複数の拍子をも混合して構成されている

Akeboshiの『Rusty lance』

イエスの『The Fish』

スティングの『Straight to My Heart』



7拍子(3+4と4+3の混合構成)の例

ストラヴィンスキーの『火の鳥』終結部(組曲版では終曲の終わりの部分)通常の小節線の他に、点線の小節線で3拍子と4拍子の区切りが示されている



7拍子(2+3+2)の例

プロコフィエフの『ピアノソナタ第7番』終楽章



7拍子 (3+2+2) の例

アルフレッド・リードの『エル・カミーノ・レアル


8拍子

現在は2+3+3拍子(強-弱-中強-弱-弱-中強-弱-弱)、3+2+3拍子(強-弱-弱-中強-弱-中強-弱-弱)、3+3+2拍子(強-弱-弱-中強-弱-弱-中強-弱)の3態に大分されている。いずれも大枠としては「各拍の長さの異なる3拍子」ということができる[要出典]。

8拍子 (2+3+3)の例


8拍子 (3+2+3)の例

リゲティの『練習曲第4番』

アルフレッド・リードの『エル・カミーノ・レアル



8拍子 (3+3+2)の例

リベルタンゴ』などのアストル・ピアソラの楽曲


9拍子

前項の複合拍子にある9拍子は「各拍が3等分される3拍子」(3+3+3)であるが、変拍子の9拍子も存在する。

9拍子(5+4)の例

スティングの『Hung My Head』



9拍子(4+5)の例

ジェフ・ベックの『Scatterbrain』



9拍子(3+2+4)の例

ジェネシスのアルバムフォックストロット所収の組曲「サパーズ・レディ (Supper's Ready) 」の第6曲「Apocalypse in 9/8 (Co-Starring the Delicious Talents of Gabble Ratchet) 」。



9拍子(2+2+2+3と3+3+3)の例

デイヴ・ブルーベックの『トルコ風ブルー・ロンド』(2+2+2+3の小節が3小節の後、3+3+3の小節が1小節)


10拍子

10拍子の例

ファイナルファンタジーVIIIの「Don't be Afraid」[5]


11拍子

11拍子 (6+5) の例

マリオカート64の「レース結果(上位)」

ストリートファイターIIの「サガットのテーマ」


11拍子 (5+6) の例

エースコンバット4の「Tango Line」


ポリリズム(各声部異拍子)

同時に合奏ないし合唱される各声部の拍が異なること、またはそのように構成されたリズムのことをポリリズム と呼ぶ。各地の民族音楽、現代音楽、一部の指向的なポップスなどに見られる。日本では、tipographicaDCPRGなどがポリリズムの追求を実践した。

日本テクノポップユニットであるPerfumeの「ポリリズム」は、サビ後のポリループ(間奏)では言葉のループ、ビート、その他シンセのフレーズの拍数が混合しており、タイトル通りポリリズムとなっている。


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