折笠富美子
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他の役者が急遽出演できなくなった際、代役が折笠でなかったとしてもその役のセリフを覚えていた[15]。また、「この作品だったら自分はこの役だろう」という目線で脚本を読み、自分の役以外も必ずチェックするようにしていたという。「もっと広いところで勝負してみよう」と3年間在籍したSETを退所[15]。当時は劇団員に昇格してすぐに役を貰えることもなく、モブ役として雑に扱われるような苦しい経験もしており、「全然仕事がない、この先どうしよう」と不安になっていた時期もあったという[12]

劇団員になってからは研修生時代には殆どやらなかったアルバイトを沢山していた[13]。その頃はバイトをしながら風呂なし・共同トイレのアパートでほとんどジャージで過ごしていたと語っている[15]。フリーで小劇場、映像の仕事をしながらオーディションを受けていた中、大河ドラマの『徳川慶喜』に1年間出演[12][15][16]。舞台では知り合いのツテでいい役も演じてたが映像は仕事自体も少なく、あってもモブ役ばかりで「セリフをもっとしゃべりたい!」という思いが強くなり、声優の仕事にたどり着いた時は自分のそんな思いが届いた気がしたという[12]

劇団退団後もどのように仕事を掴めばよいか不安を抱えていたが、仕事が少なくても演技が出来るだけでとても楽しいと思えたことで辞めずに続けることができたという[17]

その頃は舞台を観に行くお金もなかったため、テレビを観て勉強していた。当時は映像演技にも興味があったためその時流行していたドラマ、人気女優の芝居を録画して、何度も巻き戻したりしながらひたすら研究していたという[12]

SETの研究生時代の卒業公演でダブルキャストだった女優が劇団ヘロヘロQカムパニーの旗揚げメンバーだった縁で、座長の関智一長沢美樹と知り合い、その当時、関のマネージャーを務めていた現・アトミックモンキーの社長を紹介され声の仕事を始める[12]。声の仕事は最初にゲーム収録に参加していたがその時は「声優になる」という気持ちは固まっていなかった[12]。マネージャーから「とりあえず挑戦してみよう」と言われて、テレビアニメGTO』のオーディションを受け合格し、ヒロインの冬月あずさ役で声優デビューを果たす[2]。抜擢された時は「(ドラマ版『GTO』で冬月あずさ役を演じた)松嶋菜々子みたいだ」と姉がかなり喜んだという[18]

初めて声の仕事をした時は1日に2本以上仕事が入ると切り替えができず、午前中の仕事の役に午後の仕事が引きずられたりしていた[17]。デビュー当時はアフレコ台本すら初めて見るような状況だったため、最初のアフレコまでに山寺宏一の収録現場に見学に行って学んでいたという。『GTO』では声優の道に入るきっかけをくれた関智一との共演もあり心強かったと語っている。レギュラーの出演者から台本チェックの仕方など実践を通して教わり支えてもらったという[7]

東京俳優生活協同組合1999年[14] - 2007年2月28日[19])を経て、アトミックモンキー(2007年3月1日[19] - )に所属。
人物

特技はエレクトーンタップジャズダンス[4]

憧れている先輩は、『ヴァンドレッド』、『明日のナージャ』などで共演していた京田尚子を挙げている[20]
特色

声種ソプラノ[14]。少女、大人の女性役などさまざまなタイプのキャラクターの声を演じている[16]

声優として演じる上で、キャラクターの絵に自分が入り込むような感覚でお芝居をしているという[17]。スタジオでの掛け合いでは、視界の端で共演者の空気を感じながら演じるようにしているという[17]

プリキュアシリーズ』は、初代の頃から何度もオーディションに参加していたが受からず、「もう難しいのかもしれない」と感じていた中『スイートプリキュア♪』の南野奏 / キュアリズム役に抜擢され、喜びは大きかったという[20]
交友関係

かかずゆみを部長[21]とする「着物部」に所属しており、イベントには連れだって和装で参加する事がある[22]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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